オリンピックが始まりました。
昨日は柔道女子48kg級の角田夏実選手が金メダル獲得ということで、早速の盛り上がりを見せてます。
ただ、一方で60kg級の永山竜樹選手は準々決勝で、不可解な判定で敗退。
どう見ても審判のジャッジミスですが、それを認めず、負けとされてしまいました。
詳細については割愛しますが、「理屈(ルール)ではなく、結果ありき」的な考え方、いかにも欧米的な気がします。
日本は規則をきっちり守って、勝敗はその後の問題。
大相撲なんかはいい例だと思います。
欧米(というか大陸文化)は、細かいルールより、勝ったか負けたか、どっちが強かったか、が優先されがちです。
戦争の歴史を見ても、そんなことばっかりだった気もしますが、その度に、島国と大陸は根本的な価値観が違ってるんだなと痛感します。
不動産業界においてもそれはあって、例えば賃貸の場合、外国では割と大家さん(貸主)とお客さん(借主)が直接やり取りをします。
不動産業者はその仲介に入るのですが、それはあくまでも紹介するだけであって、その後のやり取りは当人同士。
お客さんはバジェット(日本でいう預け金のようなもの)を支払って、退去の時に、必要な箇所の修理などを行い、残金は返金、という簡素なものが多いそうです。
日本の場合は、細かくガイドラインが設けられ、細か過ぎて白黒はっきりしない場合はすぐ裁判、みたいな流れになってしまいます。
もともと日本もざっくりした流れではあったのですが、ちょっとした問題が積み重なるとその度に法律が改正され、今ではややこし過ぎて画鋲を付けるのにも気を使うほどになっってしまいました。
❇︎壁の画鋲は敷金充当されません
真面目な気質からなのでしょうか、元来ルールが好きなのしょうか、私は日本人特有の大衆心理だと思います。
みんながやることは正しいこと
だからみんなが守るルールはみんなで守らなければならないこと
これ、スポーツにおいては勝負事で危険が伴うものでもあるので当然だと思いますが、日本人は全てにおいてこの価値観なのです。そしてそのルール、誰が決めても良いのです。
さらに一旦決められたルールは、日本人は頑なに守ろうとします。
良し悪しより、ルールを守ることが先で、後戻りが苦手なのです。
やはり、本当にそれで間違っていないのか、について立ち返ることも必要だと思います。
多数決がいつも正しいわけではありませんし、民主主義=多数決でもありません。
このいい例が税制。
もう、複雑過ぎて訳がわからなくなってしまってます。
何かと税を取ることばかりに躍起になって、肝心の国民が豊かになることという一番大事な政がおざなりになってしまってます。
そして「一旦決められたものは覆らない」という日本独特の鉄則で、規則(法律)はどんどん複雑化して利権化し、止める者もいない状態。
憲法も、ドイツでは50回以上変えられてきたのに、日本はゼロ。
ルールを頑なに守ろうとする日本人は、スポーツにおいては当然のことだとも思うのですが、政治や行政、立法の面では常に見直す視点というものも必要だと思います。
なので、「見直し法」というものの制定を、私は提言したいと思います。
一度決まったものでも、定期的に国民の判断で見直すことができる法律。
法律に法律が乗っかってさらにややこしいですが、ルール好きの日本人には向いているのではないでしょうか!?
スポーツの祭典と言われるオリンピック。
開会式は微妙なシーンもありましたが、連日、沸かせてくれる選手達には敬意をもって、今後も楽しみたいと思います。