不動産の処分は大きく分けて売却買取りの2種類あります。

また、処分してしまわずに、賃貸に出して運用する、という方法もあります。

何れにしてもメリット、デメリットがありますので、不動産そのものの状況やご家族、ご自分のライフスタイルなどと照らし合わせ、最適解を探って行くと良いでしょう。

それでは、それぞれの特徴や流れについて説明いたします。

第三者へ売却する

一般的に多いのはこちらです。仲介業者を通して買い手を募集します。価格や売り出し方については、原則自由です。仲介業者の意見やアドバイスを聞きつつ金額を決定し、媒介契約後、売り出しを開始いたします。

メリット

・実勢価格の相場で売ることが可能

デメリット

・いつ売却できるか不明

・売却後も住宅不適合責任を負う(一定期間)

業者に買い取ってもらう

最近増えてきているのが、こちらの「買取り」です。文字通り、業者に買い取ってもらうのですが、買い取った業者はそこからリフォームや工事などを行い、利益を乗せて再度、売り出しますので、当然買取る金額は相場より安くなってしまいます。

安くなる割合も不動産により異なりますが、その反面、メリットとしてすぐに現金化できるという点があります。

よく「そんなに急いでない」という理由で仲介による売却を選ばれる方が多いのですが、最近は長引く不景気や人口減で、時間をかけても売れないという事態が起こってきてます。

その意味では、確実に現金化できるというメリットがあります。

また、買い手が業者である為、住宅不適合責任などの問題もありません。

メリット

・早く現金化できる

・売却後の責任問題が発生しない

デメリット

・相場より安くなる

賃貸に出す

引き合いの強い不動産であれば、この方法も大きなメリットがある場合があります。

例えば、「大きな国道沿いの土地」などであれば、「事業用借地契約」でどこかの企業に貸す方法があります。数十年、事業リスクなしに地代収入を得ることができ、地代も比較的高めに設定することが可能です。

また、定期借地権の場合は相続税の軽減もできるので、やり方によっては売ってしまうより有利な場合があります。ただ、その場合、中途解約ができないという面も考慮しておかなけれはなりません。

一般住宅であれば、よくあるのは借家として貸し出す方法です。

駅近や整備済みの住宅街、マンションなどであれば、毎月家賃収入が得られます。

ただ、この場合も定期借家契約だと、決められた年数の間は途中で解約ができませんので、注意が必要です。

メリット

・家賃(地代)収入を得ることができ、その後の売却益も期待できる

デメリット

・定期借地、定期借家での契約の場合、貸主側の意向で中途解約ができない

・管理費や管理のための手間がかかる

運用に関する相談後の流れ
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