2020-10-17
西日本レインズで、今年9月の中古戸建住宅、中古マンションの成約状況が発表されました。
中古戸建住宅の成約状況(九州)
九州全体で見て、成約件数は前年同月比で10.9%増。成約価格も1,889 万円と前年比で 4.2%上昇で、どちらも3ヶ月連続で前年同月を上回っております。
中古マンションの成約状況(九州)
続いて九州地方の中古マンションについて。
こちらは、件数は相変わらず低迷で前年同月比マイナス12.8%ですが、価格は上昇で前年同月比プラス6.1%。
件数が減って価格が上がるという状況になってます。
中古戸建住宅の成約状況(福岡県)
福岡県の中古戸建住宅の成約状況について、
件数は、13.6%の 2 ケタ増(3ヶ月連続)
成約価格は、 1,909 万円で前年比 5.9%上昇(4ヶ月連続)
土地面積は、 234.1 ㎡で 前年比4.7%拡大(7ヶ月連続)
建物面積は、115.5 ㎡で前年比プラス 0.3%
❇︎全て前年同月比です。
土地面積は広がっていってる傾向で、件数は堅調。価格も前年比で上がっておりますが、これは土地の面積が増えれば上がるので、一概には言えないところではあります。
大まかには、
コロナの影響以外は、消費増税前に比べ、中古の家が売れている
という状況です。
中古マンションの成約状況(福岡県)
続いて福岡県の中古マンション。
成約件数は、327 件で前年比マイナス 10.9%(8 ヶ月連続減)
平均成約㎡単価は、27.1 万円と前年比で 5.6%上昇(3 ヶ月連続増)
成約価格は、1,878 万 円と前年比で 8.2%上昇
専有面積は、67.7 ㎡と前年比で 3.6%拡大
こちらは、価格は上がってますが、成約した件数が減少傾向です。
まとめ
中古の戸建もマンションも、コロナの影響を受けた3〜6月の状況を脱したのは伺えますが、7〜8月の反動減が多少はあったようです。
そもそも3〜6月は外出しづらい状況であったため、その時期に購入希望だった方々が7月以降に購入している、というだけのことでしょう。
本当の影響はこれから出てくると思われます。
昨日の記事(「全く報じられない、WHOからの要請」)の内容が、今日も日本では報じられておりませんが、ロックダウン(都市封鎖)は有効なコロナ対策ではありません。
「Goto〜」も、国民の8割近くは「あまり利用する気がない」とのアンケート結果も出てるようで、さらに大型店舗や大企業との利権まみれで、経済への影響も限定的となるでしょう。
土地の価格に関しては、都市部の人気エリアでは上昇、それ以外は緩やかに下落、過疎地域では急激に下落、という3極化が言われてます。
大手デベロッパーの大型開発も既存のもの以外は止まってるようですので、このままマクロ経済(新自由主義経済の格差拡大)が不動産価格に連動した状態を継続するようであれば、3極化はより進んでいくでしょう。
年末に向けて持続化給付金の影響が薄れてきて、来年にかけては雇用調整助成金の効果もなくなってくるので、「新型コロナの大打撃」はこれから、といったところだと思われます。