相続税と外国人不動産 〜日本の土地の未来について〜

不動産の仕事をしていると、ふと考えることがあります。

このまま人口減少と外国人移民の増加が続いたとき、日本の土地は将来、誰が持つことになるのでしょう。

いくつかの流れを見てみると、少し気になる将来が見えてきます。

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相続税という日本独特の仕組み

日本には相続税があります。
しかも世界的に見ても、かなり重い税制です。

相続税
日本 最高55%
韓国 最高50%
フランス 約45%
イギリス 約40%
アメリカ 約40%
ドイツ 約30%
中国 なし
シンガポール なし
香港 なし
オーストラリア なし
カナダ なし


土地や不動産を相続すると、
場合によっては大きな税金がかかります。

そのため、相続人が現金を用意できず
土地を売却して税金を払うというケースも珍しくありません。

特に不動産の現場では、
「相続税を払うために売る」という話は本当によくあります。

一方、国によっては相続税がない、
あるいは非常に軽い国もあります。

この違いは、長い時間の中で資産の蓄積に
大きな差を生む可能性があります。

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外国人でも土地が買える日本

日本は外国人でも比較的自由に
土地や不動産を購入できる国です。

永住権がなくても購入できますし、
居住義務なども基本的にはありません。

海外から見ると日本は

・治安が良い
・法律が安定している
・不動産価格が比較的安い

といった理由から、
投資先として選ばれてる側面があります。

実際、最近宗像市でも変化を感じます。

神湊などの海沿いの地域では、
外国人が不動産を購入している例が
ここ数年でかなり増えてきています。

「海沿いの不動産(の持ち主)は外国人ばっかり」という話を
耳にすることも珍しくありません。

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移民政策というもう一つの流れ

もう一つの大きな流れが、昨今、選挙でも大きなテーマとなりました、
外国人労働者の受け入れ問題です

日本は人口減少が進んでおり、
多くの業界で人手不足が深刻になっています。

そのため

・建設
・介護
・農業
・宿泊
・外食

などの分野では
外国人労働者の受け入れが拡大しています。

将来的に長期滞在や家族帯同が可能になる制度(特定技能2号)もあり、
日本で生活する外国人は今後さらに増える可能性があります。

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これらが重なると!?

これらが重なるとどうなるのでしょうか。

相続税によって日本人の土地は市場に出やすい。
一方で外国人は日本の土地を購入できる。
さらに外国人の居住者も増えていく。

この流れを重ねて考えると、
長い時間の中で日本の土地の所有構造や
社会の構成は少しずつ変わっていく可能性があります。

もちろん、すぐに何かが大きく変わるわけではありません。

ただ、日本人の人口が減り続ける中で
外国から来る人が増え続ければ、
社会のバランスは確実に変化していきます。

どこまで受け入れ、
どこで調整するのか。

言い方を変えれば、
どこかで蛇口をコントロールする必要があるのかもしれません。

世の中の流れに完全に逆らうことはできません。
しかし、流れに任せるだけではなく
どこかでブレーキを考えることも必要ではないでしょうか。

税制も含め、
人口構造も社会構造も大きく変わろうとしている今、
一度立ち止まって考える時期に来ているのかもしれません。

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