2020-10-25

不動産を売却する場合、まず入り口としてインターネットや資料などで「物件の写真」を見てもらうことから始まります。
私としても、この物件写真にはこだわりが強く、本当はプロの方にお願いしたいぐらいなのですが、撮り直しになることもよくあり、毎回そういうわけにもいかないので、なるだけ自分で行って撮るようにしております。
内装や外観、駐車場や倉庫など、できるだけ具体的に、購入を希望される方にどういう物件であるか興味を持って頂けるよう工夫して撮るわけですが、最近はiPhoneなどのスマホのカメラの性能がとても良く、デジタルカメラとほとんど遜色が無くなってきてます。
よほどこだわらない限りはそれで十分で、あとは、現地に行って実際に見てもらわないと伝わらないことが多いのです。
というわけで、昨日は新しく出たiPhone12への切り替え作業でバタバタしておりましたが、なんとか終えましたので、その”カメラ”の性能の違いを実際の写真を見比べながらお伝えしたいと思います。
物件写真のための”買い替え”
この新型のiPhoneへ切り替えた理由はズバリ、
超広角カメラ
です。これ以外にありません。
と思っていた矢先に車に踏まれましたけど。。(→「iPhone12が届く日に」)
iPhone11か、その前あたりから搭載されてたこの超広角レンズですが、前のiPhone8の端末代がまだ残っていたので、今回のiPhone12が発売されるのを待って待って待って、ようやく買うことができました。
それまでは、カメラ部分にクリップタイプの広角レンズをつけて撮っておりましたが、端の方が欠けたり、歪が酷かったりで、なかなか満足するものが撮れておりませんでした。
そこで早速、弊社内の「リビング」の写真を↓

普通のカメラと超広角を比較すると一目瞭然ですが、だいぶ違いますね。
❇︎比較のために光量や修正は一切しておりません。
物件価格に影響も!?
カメラ自体の性能(画素数など)も良くなっているので、 物件の価格に影響しそうなほど、よりリアルに撮れるようになりました。
今はインターネットでたくさんの物件を比較して閲覧できるようになっているので、写真の差は、かなりのアピールの差になります。
特にこれから中古の物件がより流通するようになると見られてる中、少しでも広く、枚数も多めに掲載して、たくさんの人に見てもらいたいですよね。
こちらは寝室の写真↓

やはり全然違いますね。
後ろが壁や窓になっていると、引けないのでこれが限界になってしまうのですが、下の「超広角」だと、本棚まで映ってます。(ゴミ袋などの余計なものも)
また、取り込む光量が違うせいか、iPhone12の方が全体的に明るく映って見えます。
このパッと見の写真の印象の違いが、それより先を見ようとするかしないかの差になり得ます。
その他の比較写真

上と下の写真は、同時に撮ったので、もちろんですが同一条件です。
駐車場の写真は、空の青色を認識してますので建物も映えます。
トイレも、普通の1畳のトイレですが、間近に便座が見えるより、このように全体が見えた方がスッキリ見えますね。
いつも苦戦するのが下駄箱なのですが、こんな至近距離でもこれだけ写っていれば十分です。
メルカリやヤフオクでの出品もそうですが、なるだけ分かりやすく、全体像の映った綺麗な写真でないと、見る側から弾かれます。
売却の基本は、まず「見てもらうこと」なので、私はそこにこだわり続けたいなと思っているわけです。
最後に
不動産の仲介業務というのは、他人様の不動産をお預かりし売りに出す、もしくは賃貸に出すという仕事なわけですから、こちら側としてはできる限りの策を練り、ベストな状態でお出しすべきです。
見る側にもその「意気込み」のようなものが伝わらなければ、見向きもしないでしょう。
これからの人口減は避けれません。100%、必ず起こります。
人口が増えることは、最低でも向こう数十年はあり得ないことが、現在の人口ピラミッドと出生率により、確定しております。
さらに団塊世代以上の人口が減る、もしくは施設や子供と同居することなどにより、
空き家が100%増えます。
そしてそのペースも加速します。
そこで起こるのが、
中古住宅の格差社会なのです。
都心部ほど高く、逆に郊外へ行くほど安くなり、限界集落も増え、過疎化が進んだ地域の物件は値段がつかないということも次々と起こります。(すでに始まってます)
だからこそ、物件の魅力やその地域の魅力を少しでも伝えなければ、日本独自の分散型の社会すら立ち行かなくなります。
このiPhone12の「超広角カメラ」を使い、これまで以上に写真にこだわり、売り出しをして参りたいと思っております。
是非、今後は写真にもご注目頂ければ幸いですm(_ _)m