2020-04-05
戸建ての借家ニーズが密かに高まってます。
私も個人的にマンション、アパート、戸建て借家(以後、借家と略)と全て網羅してきたのですが、田舎では特に借家のメリットを感じることが多かったです。
というわけで本日は、借家に住んだ感想を、メリットデメリットで区分するのではなく、あくまでも主観に基づいて、解説したいと思います。
周囲の階を気にしないで済む
最初の晩に感じたことは、「とにかく静か」です。
集合住宅というのは、人間が耳では感じない「音」が、建物を伝わって入ってきてるのかもしれません。
また、特に夜など、歩く音や声、洗濯機、掃除機などをそこまで気にしなくて済みます。
上の階からの音も当然ありません。
もちろん、大きな道路などに面していれば「車の音」はあるかもしれませんが、少なくとも隣人からの音は気にならないし、気にすることもないので、その点でのストレスはかなり減ってたような気がします。
大家さんとの距離が近い
賃貸借の契約では、あくまでも契約の相手方は大家さんです。仲介業者ではありません。
仲介業者は大家さんから依頼され、借主の募集をし、契約の仲介に入ります。
引き渡し後の管理については、契約ごとに違います。
管理というのは、主には家賃や非常時の業者の手配などです。
これを大家さんご自身で行う場合と、仲介業者が契約後、そのまま管理業務も依頼されて行う場合と、大きく分けて2つあります。
どちらの場合でも、集合住宅の場合は、大家さんから見れば相手が複数人いますが、借家の場合は基本、1人です。
借家を数件お持ちの大家さんもいらっしゃいますが、それでも数人で、一戸一戸、個別案件として取り扱います。(それを業にしてる場合は別ですが)
借主側から見れば、大家さんとの距離が近くなり、その分、相談がしやすいという点があります。
例えば、
光回線は自分で選んだものを引きたい
家の外に水道の蛇口が欲しい
バルコニーに屋根を付けたい
駐車場を広げたい
このようなものです。
あくまでも相談ですので、実際にできるかは別ですが、例えば、駐車場が1台分だったとして、それを2台分に造成する工事が60万円でできるとすれば、大家さんと折半するとお互い30万円ずつでできることになります。
大家さんからしても今後の募集がしやすくなりますし、金額も安く済んだので、双方にメリットがありますよね。
このような柔軟性は、集合住宅だとなかなか難しいものがあります。
信頼関係が構築されれば、何かあった時の対応もお互いが気持ち良く行えます。
家賃の相場感は
居住スペースの平米あたり家賃で見るとそこまで変わらないのですが、小庭が付いていたり、駐車場スペースが付属してたり、トータルで見ると若干割安感があります。
例えば、↓こちら
宗像市平井の借家
宗像市平井だと場所にもよりますが坪単価で10~12万ぐらい。
2DKの賃貸アパートで4〜5万ほど、3DKで5~6万ほどですが、こちらの借家は5DKデ58,000円。しかも駐車場2台付き。敷金は償却ですが、共益費ゼロ。ペットも可。
広縁なども付いており、悠々と暮らせそうです。
ただ、築年数が古い場合が結構あるので、設備面が辛い(??)ような場合も、間々見られます。
防犯上は!?
場所にもよりますが、防犯上は3F以上のマンションにはかないません。
どうしても防犯性は落ちてしまいます。
ただ、これもご近所づきあいなどが日頃からしっかりされていれば、近隣住民みんなで監視状態になりますので、安心です。
また、最近では防犯カメラも安くて高性能なのものが多いので、そこも大家さんや仲介業者に相談してみると良いでしょう。
私の場合は、男一人暮らしだったので特に何も感じませんでしたが、お隣はご高齢の女性の方でしたので、私が隣に引っ越してきたので
「やっと安心して寝れる」
と仰ってました。
何かあるときはお土産を持って行ったり、逆にもらうこともあったりで、普段から交流がありましたので、防犯面は安心でした。
逆に集合住宅でオートロックが付いてると、外部から遮断されるという危険性は指摘されてます。
実際に、オートロックの玄関付近まで付けられてて、暗証番号を押す寸前で包丁を突きつけられた事件などが起こってます。
その時は部屋にご家族の方がいたので、犯人は逃げたそうですが、オートロックだから安心と油断していると、それが逆に脅威になることもあるので、どっちがいいとは言い切れない部分もありそうです。
虫対策
昔、山だったような場所は、ダンゴムシが湧きやすくなります。また田んぼだったようなところは蚊が出やすいです。
集合住宅の場合は、コンクリートや土留めの塀などで対策をしてるので比較的、虫は少ないですが、蚊は福岡市内の9Fでも室内を飛んでますので、なんとも言えない部分ではあります。
借家の場合は1Fであることが多いので、どうしてもマンションには無いような虫やネズミ被害などは起こってしまいます。
業者に駆除や対応を依頼するなどして、そのようなリスクとは共存するしかなさそうです。
最近建てられたような戸建ては虫やネズミなどの対策がしっかりなされてる場合もありますので、不動産会社などに事前にしっかりと確認しておくと良いと思います。
造作物買取請求権とは
借家の場合は、家に後から取り付ける造作物が多くなることがあります。
例えば、釣り棚、外置き倉庫、エアコンなどです。
これは、その価値が残ってる限度で、退去時に大家さんに買い取ってもらうことができます。
要件としては、
簡単に取り外しができず客観的に建物の価値を増加させてるもの
で、事前に大家さんの承諾をもらって取り付けたものであることが必要です。
価格はもちろん下取り価格ですが、これもお互いにとってメリットがあります。
もちろん、集合住宅でも良いのですが、借家の場合は専有面積が広く、その分賃借人の裁量の幅も広いため、その点で大きく違いがあります。
ただ、どれが「造作物」に当たるかで揉めないためにも、しっかりと話し合って取り付けるなどした方が良いです。
草刈りやゴミについて
草刈りの問題は集合住宅と大きく異なります。
戸建ての借家は少なからず雑草が生えますので、自分で雑草を取るか、多い時は業者に頼むなどしなければなりません。
どんなに雑草がお好きな方でも、ご近所に迷惑がかかりますので。
またゴミ出しも、集合住宅であれば案外柔軟に一箇所にまとめて捨てることができますが、借家の場合はその地域や地区で決まりがありますので、それに沿って捨てなければなりません。
もちろん、町内会費や回覧板なども回ってきます。ありがいことに。
これも契約前に必ず確認しましょう。
どこかの集落で、町内会が毎月2,500円、自治会費が1,500円、年間50,000円弱というのを聞いたことがありびっくりした記憶がありますが、宗像市、福津市ではありませんのでご安心を。
ちなみに最高裁では「町内会費は強制ではない」とされてますが、それでも加入しないとなるとちょっと気まずいですからね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
戸建ての借家は、都会にはあまり無く、あっても家賃が結構高かったりするのですが、宗像市や福津市の借家は、割安感があります。
さらに、ペットの相談や、造作物の相談など、田舎ならでは余裕のある暮らしが実現できそうです。
本記事は、実際に私が借家に住んでいた時のことを思い出しながら、お客様などから聞いたことも参考にしつつ書かせて頂きました。
他にご質問などありましたら、お気軽にどうぞ♪( ´▽`)
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それでは