2020-04-03

金融面での措置は

朝から晩まで同じニュース一色ですが、今日は日本国内における政府の支援策について。

SNSやネット上では、「韓国は現金¥85,000支給、アメリカは¥110,000、日本はマスク2枚」「アベノマスク」などが目についてしまい思わず吹いてしまいますが、マスク以外にも支援策は色々と用意しています。

本日はまず金融措置から。

基本的には

「金利を下げてお金を貸しますよ」

という措置です。

う〜ん、どうなんでしょう。

とりあえず、見ていきましょう。

金融措置

①新型コロナウイルス感染症特別貸付制度(政策金融公庫)

<対象>

・最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少した方 等
・個人事業主(フリーランス含み、小規模に限る)は、影響に対する定性的な説明でも柔軟に対応

<内容>

運転資金、設備資金で無担保融資

金利が安くなる措置

個人事業主や小規模事業者(従業員20名以下)などの要件を満たせば特別利子補給制度の適用あり→3年間実質無利子(上限3,000万円〜1億円)

<お問い合わせ先>

詳しくはこちら

②商工中金による危機対応融資(商工組合中央金庫)

<対象>

最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少した方   

<内容>

内容は新型コロナウイルス感染症特別貸付制度と同様

実質無利子(上限1億円)など

<お問い合わせ先>

福岡支店

〒810-0001 福岡市中央区天神1-13-21  

092-712-6551

③生活衛生新型コロナウイルス感染症特別貸付

<対象>

生活衛生関係の事業を営む方で、最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同期と比較して5%以上減少した方 

<内容>

運転資金、設備資金、設備資金で無担保

内容は新型コロナウイルス感染症特別貸付制度と同様

実質無利子(上限3,000万円)など

<お問い合わせ先>

詳しくはこちら

④マル経融資の金利引き下げ 

<対象>

最近1か月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している小規模事業者の方

<内容>

マル経融資とは小規模事業者経営改善資金融資のこと

商工会議所等の経営指導員による経営指導を受けた小規模事業者に対して、日本政策金融公庫が無担保・無保証人で融資を行う制度

運転資金、設備資金として別途1,000万円を融資

金利は当初3年間▲0.9%引き下げ

<お問い合わせ先>

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⑤セーフティネット貸付

<内容>

日本政策金融公庫が行うセーフティネット貸付の要件を緩和し、貸付対象を今後の影響が懸念される事業者にまで拡大。

運転資金、設備資金として基準金利で貸し付け

<お問い合わせ先>

詳しくはこちら


⑥日本政策投資銀行による危機対応業務の実施について

<内容>

日本政策投資銀行による危機対応業務を開始し、企業の資金繰りやサプライチェーンの再編等を支援しています。

<お問い合わせ先>

詳しくはこちら


⑦セーフティネット保証4号・5号・危機関連保証

<内容>

経営に支障をきたしている中小企業が市町村の認定を受けることで一般的な保証枠とは別に保証を受けることができます。

保証を受けることで、融資の枠がひろがります。

1)セーフティネット保証4号   

新型コロナウイルス感染症の影響により売上高等が減少している中小企業・小規模事業者に、一般枠とは別枠(最大2.8億円)で借入債務の100%を保証

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2)セーフティネット保証5号   

特に重大な影響が生じている業種について、一般枠とは別枠(最大2.8億円、4号と同枠)で借入債務の80%を保証

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3)危機関連保証    

融資枠の100%を保証する危機関連保証を発動し、保証枠の更なる別枠を措置

→詳しくはこちら

感想

このように、基本、金利を下げて貸し出すのが金融措置です。

私も飲食店の経営をしてたので気持ちがよく分かりますが、今欲しいのは家賃の負担と売上保証ではないでしょうかね。

国や地方自治体が国民に「店に行かないでください」と要請してますから。しかも業種まで特定して。

ほんと余計なお世話な気もしますが、感染拡大防止のためには仕方のないことでしょうし、何らかのメッセージを伝えないと、それはそれで批判も増えるのでやむを得ないのでしょう。「パチンコ」とは、聞いたことがないですが。。

とはいえ、資金繰りで、とりあえず「向こう〇〇ヶ月」を凌ぎたい、という場面もよくありますので、そういう方には大変有難いと思います。

ちょっと手続きが面倒そうですが、金融機関に行けば丁寧に教えてくれますので、そこはあまり気にしなくてよいでしょう。

先日、宗像市と福津市の銀行2箇所に行って聞いてきたのですが、申込みの方も、ぼちぼち増えてきているようです。

これから基準も下がり融資もしやすくなるのでは、とのことでした。

さてこの新型コロナウイルス、ドアノブなどでは最大9日間、体内では最大37日間生存できるそうです。

つまり、全世界中の人が40日間、一切外に出なければ、理論的には全て死滅するはず、なのですが、動物感染もするようですので、感染源の特定と治療薬(増幅を防ぐ薬)の開発が急がれます。

それまでの間、どう時間稼ぎをするかが目下の対策ですので、こういう時こそ助け合い、国からの支援は最大限生かしながら、この難局を乗り越えていきたいですね。

明日は雇用調整助成金について、解説します!

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