2022-01-24
土地は持っているが、それがいくらぐらいするのか、知りたいですよね。ポータルサイトや不動産会社などで付近の土地がいくらぐらいで売り出されているか、気になさる方もいらっしゃるかと思いますが、売り手と買い手の間で仲介を行う不動産会社としては、まだ売り出す金額が定まってない場合、まず4つの指標を基に判断をしていきます。
その指標はご自分でも調べることができるので、本日はその辺りを解説してきます。
使われる用途によって分類される
公示地価の図
土地の価格は、
実勢価格→実際に取引が成立する価格
土地総合情報システム(http://www.land.mlit.go.jp/webland/)
公示価格→地価公示法により国土交通省が毎年1月1日時点に公示する価格
土地総合情報システム(http://www.land.mlit.go.jp/webland/)
路線価→路線に面した宅地の1㎡あたりの評価額
国税庁路線価図(http://www.rosenka.nta.go.jp/)
固定資産税評価額→市町村が所有者に固定資産税を課税する際の基準となる評価額のこと
全国地価マップ(https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal?mid=216)
に分類されます。
公示価格は、定められた「標準地」を対象に公示されてますので、実勢価格に近いこともあれば、大きく乖離することも多々あります。例えば
・道路との高低差
・土砂災害警戒区域内
・地盤
・その他周辺環境
要因は様々ありますが、そもそも福津市や宗像市内では標準地自体が所々にしかありませんので、あくまでも参考程度にはなってしまいます。
固定資産税評価額は、行政が所有者に固定資産税を課税する際に使用するものなので、「少しでも低い額を」という配慮がされており、地価公示価格の7割程度、となっています。路線価も同様で、こちらは8割程度となっています。
道路に24640などの表示がされてますので、その数字に面積を掛ければ金額が出ます。
例)
250㎡
路線価 25000→6,250,000円
公示地価はおよそ
6250000/0.8=7,812,500円
となるわけです。
ちなみに、250㎡は約75坪なので、この土地は坪単価で約10万円となります。
この金額を基準に、有利な条件がある場合はプラス、不利なものがあればマイナスし、実際の取引事例を参照しながら、売却時期を目安に、最終的な売り出し価格を決める、という流れになるわけです。
路線価の種類
固定資産税路線価
固定資産税評価額を計算する際に用いる「固定資産税路線」は、固定資産税はもとより、都市計画税・不動産取得税・登録免許税の計算の基にもなっております。
それに対し、単に「路線価」という場合は、ほとんが「相続税路線価」のことであり、相続税や贈与税を計算する際に用います。
この辺りが少しややこしいのですが、上記の「全国地価マップ」をご覧いただくと、3種類がわかりやすく分類されておりますので、是非ご覧になってみてください。
終わりに
実勢価格は分かりやすいかと思いますが、その他の3つが普段馴染まないものなのでなるだけ分かりやすくお伝えしました。
ただ、固定資産税評価額については、毎年市町村から送られてくる「課税資産明細書」のようなものをご覧いただければ、「評価額」が掲載されておりますし、もしそれが不明な場合は、お尋ねいただければお調べいたします。
いずれにせよ、ご自分の資産がどのくらいになるのか、把握してると計画も立てやすいかと思いますので、ご参考までにϵ( ‘Θ’ )϶
それでは