オリンピック延期は現実的にできるのか
毎日がこのニュースでうんざりなので、なるだけこちらでは触れないようにしたいのですが、オリンピック延期について少々。
テレビやインターネットのニュースで騒がれてますが、実際、オリンピックの延期って、できるのでしょうかね。
これまで「中止」したことはあっても、「延期」は一度も無いのですが、それだけ延期のハードルが高いということでしょう。
元々は紀元前776年世紀ごろに始まった古代ギリシャのオリュンピア大祭が起源とされてますが、今でいう利権争いや不正汚職が蔓延り、360年ごろに古代オリンピックは終了しました。(いつの時代でもあるんですねw)
その後1890年ごろに再び始まって今に至るのですが、その間も各種のスポーツイベントは世界中で行われており、今も、スポーツによってはオリンピックより世界選手権を重視する選手も数多くいます。
例えばバスケットボールなどはいい例ですよね。
ただ、オリンピックに的を絞った競技は多く、選手も、自分の人生を賭けて取り組んでる方も多くいらっしゃいます。
観る側ももちろんそれを楽しみにしており、多くの視聴者がいる=メディア利権という根深い構図があります。
その観る側視点は「仕方ない」で済むでしょうが、選考される(する)側の視点でいうと、延期というのは、果たしてできるのでしょうかね。
例えばサッカーは年齢制限がありますので、延期されたことで出場ができなくなる選手もいるでしょう。それはそれで仕方ないのですが、マラソンを選考し直すのか、ちょっと酷な気がします。
でも、1年経てば有望な選手も出てきますしね。
柔道はどうでしょうか。井上監督がまた涙しないといけないことになるのでしょうか。
陸上競技も、1年でタイムは大きく変わりますし、その他の競技でも正しい選考ができるのか、疑問が残ります。
でも、それは不可抗力で仕方のないこととして、選考しない、もしくは選考し直しで話しがまとまったとしましょう。
私が懸念するのは、そんなことより、
選考があやふやになると大会自体がシラけないか
1年後も無事に開催できるのか
この2点です。
シラけるかどうかは観る側とメディアの出し方でどうにでもなりそうですが、問題は来年もまだコロナ騒動が収まってなかったり、別のウイルスが出たりすることです。
そこでまた「延期」だの「中止」だの言ってたら、選手は身がボロボロになるまでその日に向け練習して時間をつぎ込んでいますからね。
来年行われる予定の世界選手権や別の大会も個別にたくさんあるわけですし、中途半端な根拠で「延期」してたら、傷口が大きくなるような気がしないでもないです。
こういう考え方は職業柄なのでしょうか。不動産の取引上では、「最悪のケースは起こる」ことを前提として、契約上の取り決めを行います。
例えば危険負担などはいい例です。(→民法改正〜危険負担〜参照)
「契約から引き渡しまでの間に第三者の知らない人が放火をして対象不動産が全焼した場合は、代金の引き渡しを拒むことができ契約の解除ができる」
今のこのコロナ問題のような未曾有のケースでは、そもそも前例が無いので判断基準そのものも無いのですが、さすがに現時点で中止とまでは言えないでしょうか。
そこで、現状を大きなトラブルなく、もっとも平穏かつ穏便に済ます方法は、延期というしかないんでしょうね。
とは言え最低でも利権や不正汚職が優先されて選手の人生が振り回されたりしないことだけは、くれぐれもお願いしたいところです。

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