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2020年03月16日
不動産知識

相続放棄という選択肢

最近、相続放棄が増えているそうです。

相続放棄というのは、相続が開始されて3ヶ月以内に家庭裁判所にて手続きをして、相続人から脱退することですが、手続き自体は意外と簡単です。

裁判所に行って、必要事項を書いて添付書類を出せば、初めての方でも十分できます。

この手続きをされる方が増加傾向にある原因としては、日本の中古住宅の価値評価にも問題あるかと思いますが、人口構造の変化や長引く景気低迷による資産価値の下落もあると思います。

 
例えば、田舎にある実家(一戸建て)の場合において、

<そのまま売る場合>

・  定期的な草むしり、家の中の通風、清掃

・  固定資産税

<更地にして売る場合>

・  解体費用

・  定期的な草むしり

・  土地の固定資産税が上がる


<買取業者に買い取ってもらう>

・  相場より安くなる

✴︎実際には譲渡所得税や登録免許税、その他手数料などかかります)

ざっとこのようなことに頭を痛めることになりそうです。相続は、被相続人の負債(借金)も一生に相続しますので、これらと比較し、どちらが良いかを判断するのですが、最近は資産価値の下落により放棄するメリットの方が大きくなってしまう傾向にあるようです。

特に、限界集落(地域)に近くなればなるほどその傾向が強くなります。

全国初のマイナス物件!?

それでもまだ売れれば良いのですが、最近、売り出し価格がマイナスという物件も出てきてます。

これは買っていただく方に、多少のお金を渡して引き取ってもらう、買った方はそのお金を使って解体するなり家を建てるなりする、というわけです。

主には山間部や限界集落と言われているような地域に見られてますが、大型の建物や公共物などは、人口14万人ほどの街でもそのような状態が起こったようです。

【深谷市が「マイナス入札」実施 体育館の敷地売却、落札なら全国初】

こちらは、差額分を市が負担するようですが、民間の場合だと、マイナス価格なら相続放棄の方が良さそうですね。

注意点は…

ただし、相続放棄をした場合、被相続人のご兄弟や尊属がおられた場合、その方々の順位が繰り上げられます。その時、遺産分割協議書に署名押印をもらったりしなければならないのですが、それがスムーズにいかない場合もあります。

相続放棄の期間は3ヶ月と、意外と短いです。ご自分が相続放棄をして、どのような影響が出るかは、事前に調べておくと良いかもしれません。

また、相続放棄しても次の管理者が決まるまでは自分の土地と同じように管理しなければならないので、その点もご注意くださいませ。

どちらが良いのか

やはり、タイミングが重要です。基本的には需要と供給で価格が決まり、その時の経済情勢やその市町村の人口動向などのタイミングによって変わっては来ますが、不動産の場合は一点物が多いので、そこに他の要因(例えば付帯物や特殊要因など)も加わり、最後は買主になる方との巡り合わせというタイミングもあります。

売却までの時間と費用 vs  売却益

を比較して、マイナスになるようであれば相続放棄、というのはもちろんですが、そもそもそこで悩まなければならない物件であれば、決断は早いに越したことはない、というのは間違いなさそうです。

最後に

地価公示と取引価格の前年比は

<宗像市>

地価公示 +2.74%  10万円

取引価格 −16.05%  7万円

<福津市>

地価公示 +9.38%  14万円

取引価格 −5.99%  12万円

 

明らかに公示価格は上がってますが、実施の取引価格が宗像市も福津市も下落してます。

人口はわずかに増えてるのですが、土地の取引価格が落ちてる、これが2019年でした。

今は、インターネットで情報が集まりやすい分、みんなが同じ動きをするという、メリットにもデメリットにもなりそうな行動パターンがあります。

不動産は金額が大きいので、できるだけ有益で正確な情報を集め、ご納得のいく判断をなさってください。

 

それでは

この記事を書いた人
薙野 秀貴 ナギノ ヒデキ
薙野 秀貴
お釈迦様の有名なエピソードですが、ある日弟子が「良き友を得ることが聖なる道の半ばだと思えるのですが?」と訪ねたのに対し、お釈迦様は「道半ばではない、聖なる道の全てだ」と答えたそうです。ここで言う「良き友」とは、人生上で起こる様々な苦しみや悩みから解放してくれ、同時に学びや喜びを共感してくれ幸せを気づかせてくれる存在です。それは時に上司だったり部下だったり、先生だったり師匠だったり、旦那さんや奥さんであったりするかもしれません。それをお釈迦様は人生で最も尊重しうる「友」としたのですね。 インターネットやSNSの浸透で、より早く、より膨大な量の情報、そして人へのアクセスが可能になりました。 その中から種々選択する毎日に追われ、現代は、情報化社会から選択社会になったかのように感じてしまいます。 令和が始まったそんな時代、我々も不動産という仕事を通じて、皆様にとっての「良き友」に少しでも近づくことができるよう、努力して参りたいと思っております。
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