悪魔の証明
アメリカ大統領選挙は、バイデンさんが勝利、20日に就任式で正式決定という流れが既定路線ですが、実際まだ色々と揉めてるようです。
先日の記事でも書きましたが、不正の疑いがあるのであれば、それはしっかりとした証拠を提示し、明らかにしなければいけません。
当然、不正のあった集計は無効です。
逆に、不正が無いのに、無かったことを証明しろ、というのは、悪魔の証明になってしまいます。
<悪魔の証明>
「この世に悪魔は存在しないと主張するのなら、それを証明してみせろ」と迫ること。
証明不可能な事柄について「証明しろ」と迫る態度や言動のこと。
要するに、無い事は証明できないんですね。
浮気をしてないのに、浮気をしてない証拠を見せろ、と言われたら、
それは悪魔の証明です、
と切り返せば良いのです。
これを不動産で例えると、中古の戸建の場合、
瑕疵(欠陥)が無いことを証明しろ
と言われるようなものになりますね。
無い事は証明できません。これを「消極的事実の証明」と言います。
「消極的事実の証明」が困難な理由は簡単で、
単に証拠のいずれかが発見できてないかもしれないから
という可能性が残ってるからです。
家で例えるなら、目視できない柱の内部にシロアリがいた、などでしょうか。
確かに困難ですね。
逆に、「ある」ことの証明は、「積極的事実の証明」となり、これは発見すれば事が済みます。
こちらも家で例えるのであれば、家の中にネズミがいるかいないかの調査です
柱の内部のシロアリに比べれば、調査は容易に可能です。
このように、「主張する者は証明を要し、否定する者は要しない」というのが法諺となっておりますので、現在のアメリカ大統領選では、
トランプ陣営が7つの州での不正投票の証拠を提示する
と主張しているわけです。
バイデン陣営は、「ない」ことの証明ですので、悪魔の証明、つまり立証困難なのですが、トランプ陣営は「ある」ことの証明ですので、具体的にそれを提示すれば良いわけです。
その提示が、昨年末、最高裁で不採用となりました(司法が立ち入る案件ではないとの判断)。
そのまま年をまたいで1月6日、ペンス副大統領が各州の集計作業の報告を受けている際、先述した騒動が起こったのです。
大部分のメディアではトランプ支持者が議事堂に突入し、死者が出た、と報道してますが、真偽のほどは定かでありません。
それ以降の経緯としては、
◆突入したトランプ支持者の中に、民主党側の極左集団が紛れていた
◆ナンシーペロシ下院議長のノートPCが押収された可能性も。中には不正選挙、外国勢力、極左組織との関連の証拠があるという噂。
◆トランプ大統領のTwitter、Facebookのアカウントが(永久)凍結
◆下院がトランプ大統領弾劾の決議案を提出したが、却下
◆Parler(SNS)がAWSサーバー(Amazon)から削除され、AppleやGoogleでDL不可となった
◆ポンペオ国務長官が台湾との接触で「自主規制」を撤廃すると発表
◆ドイツ、フランス、ブラジルの大統領が、SNS企業(ビックテック)のトランプ大統領に対する規制について非難を発表
◆トランプ大統領が緊急事態が存在することを承認、ワシントンDCに州兵が集結
◆日本時間明日未明、トランプ大統領が声明か
大まかにはこんなところでしょうか。
元NY市長のジュリアーニ弁護士や、軍事裁判の資格を持つシドニーパウエル弁護士、リンウッド弁護士らが、「ある」ことを証明するために現在闘っているようですが、バイデン陣営としては、「ない」ことの証明は困難なので、これ以上の暴動などが起こらないよう、目下、トランプ大統領の罷免を要求する動きをしていたようです。
日本の報道では一貫して、「トランプさんを不支持、バイデンさん持ち上げ」の記事が多いですが、そのような偏向無しに現在の状況を見ても、現状では1月20日にバイデン大統領が正式に就任する流れとなっているようです。
ただ、これだけ不正や暴動が起こった後の大統領。
果たして、まともな政権運営ができるのでしょうか。
どさくさに紛れて数ヶ月〜1、2年後、まさかの
次期副大統領(カマラ・ハリス)が繰り上げで大統領就任
なんて流れにならなければ良いのですけどね。
実は私はこれを一番懸念しております。
「悪魔の証明」は
「ない」ことの証明は困難で、それを要求、脅迫すること
を指しますが、今、トランプ陣営がやってることは
「悪魔を証明」
になってないでしょうか。
そんな気がする今日この頃です。

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