民主主義という不正義
新型コロナによる影響、しつこいようです。
個人的には「コロナは風邪だ!」派でも「コロナは危険だ」派でもなく、その中間だと思ってます。
両方の性質があるから、厄介なのです。
風邪と言えば風邪。
だが、世間はそうは思っておらず、実際に海外では死亡者や重篤者が増えている、という現実がある。
コロナ感染そのものより、風評によるリスクが広まり、収まる気配が無い
これが、現実です。
疾患をお持ちの方は重症化するリスクが高いのも事実ですし、風邪より感染力が強いのもほぼ明らかです。
トランプ大統領が感染し、「投与された治療薬で回復した」との報道がありますが、それも真実のほどは分かりません。
いずれにせよ、満員電車は”引き続き”で、その他いくら買い物の時だけマスクをしても、防げるようなものでも無いのでしょうけど、「気休め」程度には効くと思いますので、この冬の感染拡大に備える意味も含め、マスクの常備はまだまだ欠かせない状況です。
「新しい生活様式」が叫ばれる中、世間ではあまり反応が鈍いようではありますが、今日は心が和むこんなニュースを。
「田んぼの魅力、広めたい」 脱サラ、就農2年で売り上げ月100万円超 栃木・那須
農業を取り巻く環境が厳しい中、「日本の原風景を守りたい」と国内最大級の会計事務所を退職した若者が、栃木県那須町で未経験の稲作に挑戦している。井上敬二朗さん(41)、真梨子さん(38)夫妻。就農わずか2年で直販による月間売り上げが100万円を超えるなど、2人の農園改革はネット交流サービス(SNS)を中心に話題になっている。敬二朗さんが描く将来の農業ビジョンを聞いた。【湯浅聖一/毎日新聞】
「日本の原風景を守りたい」は、そのまま「日本の食料安全保障を守りたい」のと同義になりますので、こういった若い方が都会の金融業界から、田舎の「田んぼ」に回帰する動きは、大変心強く感じるものがあります。
「3密」を回避して山で遭難する人が増えているようですが、そういった方々が回避しているのは「3密」ではなく、都会の喧騒だと思います。
民主主義は決して平等ではありません。
我々日本人は、「民主主義こそ平和の基本で平等原則の根幹だ」と教えられてきましたが、それは嘘です。
民主主義は、英語ではデモクラシー。
これ、古代ギリシャが衰退していた頃は、衆愚政治の意味で使われていたものです。
要するに、多数決で決めればみんな文句ないはずという理屈で、一瞬納得してしまう原理原則なのですが、これがどうにも怖いもので、かのソクラテスは、この「民主主義」により死刑になりました。
みんなが言うのだから正しい
という理屈が通るとなると、みんながその方向を向くようにすれば良いのです。
そうすると、民衆(大衆)は合成の誤謬により間違った判断をしてしまい、それが決定事項となり、それが行き着いた先で、たくさんの国が衰退し滅んでいきました。
なので、歴史的には「君主制」がほとんどだったのです。
今のコロナ騒動がまさにそれ。
大統領選も、まさにそれ。
メディアにより報道される方向(風潮、空気)に大衆が扇動されると、いつの間にかそれが正義になってしまうのですね。
それを自分の身だけでも回避する方法が、一つだけあります。
その中から、外に飛び出すのです。
「都会の喧騒」とは、そういった大衆扇動による理屈に合わない正義がまかり通ってしまう社会のことだと思います。
なので、そこから離れてしまえば、何のことはないのです。
子供のいじめ問題もそう。
”その中”にいるから「いじめ」を感じるのであって、外に出てしまえばいいのです。
別のグループを選ぶとか、転校するとか、趣味を始めて学校と別の社会を持つとか。
上の記事の「井上夫妻」は、そのような「喧騒」から飛び出した訳ではなく、仕事のやりがいや家庭の事情、生き方などを考えた上での選択だったと思いますが、相当な苦労もあったようです。
ただ、得たものは計り知れない”自然からの恵み”だったのではないでしょうか。
私も今日、都会の喧騒を忘れるために4時に起きて釣りに行き、海から計り知れない恵みを頂いて参りました。
有り難く、海に戻しましたが。。

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