論理的な情報発信を
クラスターフェスがトレンド入りしてるそうですが、何とも物騒な世の中になりました。
センメルヴェイス反射というものがありまして、これは、世間の常識、世の中の通説と違ったこと(意見)は、受け入れ難いという精神作用のことです。
また、正常性バイアスというのは、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の心理的なバイアスのことで、今回のコロナ騒動でも解説動画や記事をよく目にします。
災害遭遇時に働きがちなバイアスで、逆にこれが無いと、ちょっとしたことを「非常に危険な状況」と捉え、一人一人が過剰な行動をとることで社会を乱すことになります。
さて、このコロナ、どちらなのでしょうね。
①
世間で言われる常識・通説=コロナは危険
自分にとって都合悪い情報=コロナはこれまでの風邪やインフルエンザと変わらない
であれば、クラスターフェスなんてとんでもない、ことになります。
逆に、
②
世間で言われる常識・通説=コロナは危険なものでは無い
自分にとって都合悪い情報=コロナは危険
であれば、クラスターフェスを正当化することになります。
問題を整理すると、
◆新型コロナで経済ガタガタ、社会システム強制崩壊
◆クラスターフェスで混乱、非難殺到
この両方は、事実として存在します。
コロナ自体で社会が混乱してる一方、クラスターフェスで世の中の規律を乱してる側面もあります。
つまり、①も②も、同時に存在してることになるのです。
この「新型コロナ騒動」の厄介なところはここで、両者が逆相関してるので、一方を上げれば一方が下がり、一方を下げれば一方が上がります。
それをグラフにしたのがこちら。
逆相関を表したグラフです。
経済的理由による死者数を下げるようにすれば(通常の経済活動に戻す)、感染症による死者数が上がり、感染症による死者数を下げるようにすれば(自粛を強化)、経済的理由による死者数が上がる
というグラフです。
ただこの元ネタの記事、5月4日ごろのものなので、今の状況に当てはまるかというと、必ずしもそうでない部分もあります。
理由はこちら。
ご覧頂くと分かりますが、5月頃に比べ、死者数がかなり減ってるからです。
現在増えているのは、陽性者数。感染者数ではありません。
感染者数で見るならば、せめて「新型コロナウイルスを原因とする症状が重症化した人の数」で見るべきです。
ところが厚労省は、その逆を。
つまり、①と②が同時に存在するという矛盾と逆相関グラフの原因は、人が作り出してるものということです。
もし世の中に「マスコミ」や「インターネット」が無ければ!?
死者数や重症者数がこれほど少ない病が、これほどまでに騒がれるでしょうか?
そもそもクラスターフェスなんて、渋谷や都内でやったところで、福岡にいる私たちにはその情報すら入ってきませんよね。
クラスターフェスが良いか悪いかは置いといて、一種の現代病、インフォデミックの側面があることは、何れにしても見逃せないと思います。
もしあえて意見を言わせてもらえるのであれば、
PCR検査の陽性者を過度に煽ることで、経済的死者が増える
クラスターフェスをやることで、余計に不安と恐怖を感じてる方が増える
この2つを忘れないで欲しいことでしょうか。
自己矛盾を他人に押し付けるのではなく、社会的な立場から「論理的に整合性を探る発信」というものを心がけて欲しいものです。
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