令和地建株式会社
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2020年06月30日
不動産知識

買取り再販の仕組み

最近増えている買取り再販。

文字通り、業者に売って、業者はそれを再販するシステムですが、物余りの今の時代、これはとても理にかなっている方法でありまして、メリットとしては、

◆売る人はすぐに現金化でき、買う人は安く買える

◆余計なゴミが減る

デメリットとしては、

◆個人間売買より安い

◆持ち込むのが面倒

ゴミのようなものであれば査定額はいくらでも良いのでしょうけど、そこそこ価値のあるものであれば、どこが高く買い取ってくれるか、なども気になるので、インターネットなどを使って業者を選ぶところから始めると、意外と手間もかかります。

そんな買取り再販。不動産の業界でも増えてきています。

物販の場合と比較し、その中身を簡単に説明いたします。

関連ページ→「不動産買取りの仕組みと実態」

物販における買取り再販

私がよく行く宗像市の稲元にある「2nd Street」も、できた当初に比べると品数がどんどん増え(以前は野坂にありましたね)、店舗数も全国でひと頃の数倍になりました。

ホームページもとても便利になり、服飾だけでなく、家財品やオーディオ類、大きな店舗では釣具やサーフボード、テントまで売ってます。

また、近隣店舗への取り寄せもできるようなり、それを使って試着することもできます。(もちろん、買わなくても結構です)

これら、ほとんどが中古です。
誰かが売ったものを再販してるわけです。

実際に、特大のダンボールいっぱいに、使わなくなった服を入れて査定に出してみたところ、私の場合は350円ぐらいでした(ダンボール代の方が高いという..¬_¬)。

もちろん、ダンボールは使いまわせるのですが、要は売る側としては捨てるよりはマシという感覚なんですね。

タダ同然で仕入れたものに値段を付けて売れば、利益率は高そうなものですが、必要のないものはゴミ処分となりますので、その費用や場所代を考えれば、そうでもなさそうです。

ブランド物などは高く買い取ってくれたりしますが、いずれにせよ買う側としては、欲しいものが安く買えればOKということで、需給バランスが取れているわけです。

ただ、そこそこ状態の良いものであれば、売る側としては、個人間売買(メルカリやヤフオク、ラクマなど)の方が高く売れます。

手間がかかるので店に頼むか、手間をかけても個人間で高く売るか、この2つで選択すれば良いのですが、不動産の場合は、もう少し複雑になります。

先ほどの、3つのメリットと1つのデメリットを比較すれば良さそうなものですが、何せ、「金額が大きく、責任問題も絡む」ので、どれが正解、とはなかなか判断しづらい面があるのです。

不動産売却における買取り再販

不動産を売る場合、仲介による方法と、業者に買い取ってもらう方法があります。
(もちろん個人間売買も法的にはOKです)

業者に買い取ってもらう方法のメリットは、

①素早く現金化

②清掃やリフォームが不要

③売主の責任負担が免除

大きくこの3つです。

それらに付随して、「計画がたてやすくなる」とか「周りに知られずに売却できる」などもメリットになりますが、デメリットとしては、やはりこれも、

金額が安い

ことです。

ただ、物販と違い、不動産の場合は扱う金額や法的に拘束される部分が大きいので、「売った後の責任が免除されるメリットを考慮すると、一概にデメリットとも言えないこともあります。

例えば、

高く買い取ってもらったが、売主の免責特約に「雨漏りとシロアリ、主要構造部分の経年劣化による腐食」が入っておらず、後から請求された

などの場合、最初からそれを差し引いた金額で買い取ってもらい、そのかわり「全て免責」とした方が、売却後の精神的負担も楽になります。

このように、不動産の場合は、物件に応じ契約内容で責任の所在を明確にすることで、数字には出てこないメリットも存在するのです。

関連ページ→「不動産買取の仕組みと実態」

不動産における「買取り」が増えている背景

「不動産の買取り」が増えている背景は、今年4月の民法改正も大きく影響していそうです。

関連記事→「民法の改正で不動産を売る時の注意点」

こちらの記事でも詳しく書いてますが、今年の4月以降の契約から、買主は売主に対し、

「損害賠償、補修、契約解除に加え、代替物(追完)、代金減額の請求ができる」

ようになりました。

売った後、知らなかった不具合が見つかった場合、売主に対しこのような請求ができるようになったのです。

もちろんこれを免責する契約も、一応は有効ですが、同時に「信頼利益」に加え「履行利益」の部分にまで損害賠償責任の範囲が広がりましたので、不動産売買契約書上でも、

「契約不適合」があった場合は、売主に修補の請求ができる

と記載されております。

ただ、これも免責することは一応可能ですが、買主にとっては、請求できる範囲が広がったのにもかかわらず、売主が全てを「免責する」となると、当然、購入後の負担が大きくなりそうな見込みが立ちますので、金額は下がります

かと言って、契約不適合責任を2〜3ヶ月の期間儲けても、売った後、何を言われるか気が気じゃありません。

業者が買い取る場合は、このような責任は免除されるので、「買取り」の選択をする人が増えたのです。

関連ページ→「不動産買取の仕組みと実態」

高く売る、安く買う、とは

物販や不動産の買取りも、それぞれ仕組みがあります。

相場は市場が決めますので、「年代、ブランド、状態」などと需要を比較し、金額が決まります。
当然、持ち込んだものが全て商品化されるわけではなく、ゴミとして処分される際は処分費用もかかります。

買い取る金額自体は会社や店ごとにそのスキームが異なります。

過去の膨大なデータからそれらを算出し、一般的な買取り金額からそのもの自体の状態を見て、最終的には人為的に金額が決まります。

一般に、大手になると宣伝広告費と人件費も莫大です。

となると、大手ほど目には付くが、買取り金額が安い、という逆ざや現象が起こりやすくなります。

実際、ヤフオク歴数十年の私が、様々な物品をこれまで、勉強も兼ねて売ってきましたが、「一番高く売れるのは個人間売買である」ことが、何よりそれを立証してるかと思います。

当然、ヤフオクなどのシステムを通さず(10%の手数料を取られるので)に売ることが一番高くなります。

間に人の手(サービス)が入れば、その付加価値分が売却価格から差っ引かれるのです。

逆に買う側は、「年代、ブランド、状態」で付いた一般市場における付加価値ができるだけ低いもので、自分にとっての付加価値が高いもの、を選べば、安く手に入れることができます。

市場の評価する価値と、自分が評価する価値のギャップを見逃さなければ良いのです。

まとめると、

高く売るコツは、できるだけ間に人が入っていないこと

安く買うコツは、市場と自分の評価のギャップを見逃さないこと

これに尽きます。

高く売るのではなく、買取りのスキームを見比べる

安く買うのではなく、自分の評価と値段を見比べる

こう言っても良いかもしれません。

価値と価格は、そもそもそういう関係があるのですから。

最後に

最近ではオーディオ機器類の買取再販も、盛んに宣伝されてます。

「査定士」のような肩書きの方が訪問査定してくれるそうですが、私はオーディオ機器類の売却もこれまでたくさんやってきましたが、やはりこれも一番高く売れるのは、間違いなく個人間売買です。

条件としては、

①知り合いではない
②信頼できる
③トラブル回避の機能がある
④買い手の集客力
⑤間の業者の手数料は10%まで(ちょっと高いですが)

これらを考えると、やはりヤフオクメルカリが強くなりますが、高価なものになってくると故障や名義替え、その他瑕疵の問題も起こってくるので、そういう場合は「業者による買取り」を利用します。それも大手ではなく、なるだけ経費をかけてなさそうなところです。

ただ、経費をかけていない店や会社は、その分、こちらが手間をかけなければならないこともあるので、そこは比較します。

手間をかけてでも高く売りたいものか
安くてもいいから即手放したいか

少子化や物余りという時代の流れと、日本人の性質のようなものもあるのでしょうか。
古いものや、誰かが使ったものでも、それを大切に使えばそこにまた新たな命が誕生し、あえて新しいものを買う必要も無くなります。

それが良いのか悪いのかは別として、自然とそのような消費行動を取るように、なってきてるように思います。

新型コロナによる影響で、自宅にいる時間も長くなったと思いますが、今一度、使わなくなったものを磨いてみて、その価値を見直してみるのも、良い機会かもしれませんね。

この記事を書いた人
薙野 秀貴 ナギノ ヒデキ
薙野 秀貴
お釈迦様の有名なエピソードですが、ある日弟子が「良き友を得ることが聖なる道の半ばだと思えるのですが?」と訪ねたのに対し、お釈迦様は「道半ばではない、聖なる道の全てだ」と答えたそうです。ここで言う「良き友」とは、人生上で起こる様々な苦しみや悩みから解放してくれ、同時に学びや喜びを共感してくれ幸せを気づかせてくれる存在です。それは時に上司だったり部下だったり、先生だったり師匠だったり、旦那さんや奥さんであったりするかもしれません。それをお釈迦様は人生で最も尊重しうる「友」としたのですね。 インターネットやSNSの浸透で、より早く、より膨大な量の情報、そして人へのアクセスが可能になりました。 その中から種々選択する毎日に追われ、現代は、情報化社会から選択社会になったかのように感じてしまいます。 令和が始まったそんな時代、我々も不動産という仕事を通じて、皆様にとっての「良き友」に少しでも近づくことができるよう、努力して参りたいと思っております。
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