悲惨な数字が続々と
西日本レインズによる福岡県の中古戸建て成約状況です。
3月は168件で、前年同月比9.1%増、平均成約価格は 1,869 万円でほぼ横ばい。
ただ、レインスへの報告を怠った業者などはカウントできないため、正確な数字ではないですが、前年との比較では件数的には増えてるようです。
続いてマンション。
こちらは落ち込みが見られます。
成約件数は 341 件で前年比 8.1%減少、成約価格はほぼ横ばい。
成約件数の落ち込みは、グラフを見てわかる通り2ヶ月連続です。
3ヶ月連続、4ヶ月連続になることは間違いないでしょう。
GDP速報値
今年の1〜3月期のGDP成長率の速報値が発表されてます。
対前期比で▲0.9%(年率換算で▲3.4%)
大事な部分は、「前期比」であることです。
昨年10〜12月期の▲1.8%(年率▲7.1%)でも衝撃的な落ち込みだったにもかかわらず、そこからさらにマイナス。
しかも3月までの間で。
当然ペースは4月以降もっと早まりますので、全体で10%落ちたとしても約50兆円失うことになります。
真水で50兆円必要、全体では100兆円規模で補正組まないと、厳しそうです。
ちなみに、1〜3月期の▲0.9%の内訳は、
民間最終消費支出 ▲0.7%
民間住宅 ▲4.5%
民間企業設備 ▲0.5%
政府最終消費支出 +0.1%
公的固定資本形成 ▲0.4%
輸出 ▲6%
ご覧の通り民間住宅と輸出の凹みがかなり大きかったようです。
先ほどの「西日本レインズ」の調査からも、特に「マンション取引の落ち込み」が影響していることが伺えそうです。
そこで、首都圏を
3月時点で(件数ベース)、
中古戸建て ほぼ横ばい
中古マンション ▲2.9%
ですが、驚きなのが4月
中古戸建て ▲47%
中古マンション ▲55%
なんと!戸建てもマンションも、中古市場は半分まで落ち込んでます!
もちろん、GDPの項目である「民間住宅」とは「新築住宅着工件数」のことなので調べてみると、こちらは4月末時点で
新築住宅着工件数 ▲12.3%
分譲のマンションに関しては、今年に入って1月、2月、共に35%前後のマイナスですので、3月4月は目も当てられない状況でしょう。
住宅供給量は、2019年でさえ前年比で7%減だったので、そこからさらにこのダウン。
記録づくめの2020年となってます(¬_¬)
「緊急事態宣言」が緩和されたのも、頷けますね。
東京や大阪などでも営業再開してきてるようですし、ようやくこれから経済も回りそうです。こういう時の日本は、歴史的に見てもとても強いので、期待したいですね。
頑張りましょう!
さて、この新型コロナウイルスの対策について、諸説、各方面で言われてますが、大まかには2つ。
①ロックダウンしながら時間稼ぎして治療薬を待つ説
②集団免疫説
どうやら、②が正しいのではないかと言われ始めてるようです。
イギリスは、当初は②だったのが、イタリアやスペインで感染が広がったのを受け、国民からの声が高まったことで①に転換し、その後、感染が爆発してます。
他の国々も、最近、②に切り替え始め、感染が収まりを見せているようです。
ウイルスは、抗体を持った宿主が増えると諦めが早くなるのでしょうかね。
私は「どちらがいい」などと意見を述べれるような立場ではないので、これまでもそういった言説は控えていたつもりですが(…恐らく)、一つ、主張があったのは、
経済を止めることはウイルスより危険
であること。これはずっと続けてきたつもりです。
止めるのであれば、
それなりに国が補償すべし!
補償すると言ってるので、
皆さんは必ずもらうべし!
これは変わりありませんが、良くも悪くも情報拡散が早くなったせいもあり、世界中の情報がすぐさま手元に集まるようになりました。
予防すること自体は悪いことではないので、最低限の予防はしつつ、どういった対策が有効か、2波3波があった時に備え、検証や準備も怠らないようにしておきたいですね。

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