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2020年05月09日
政治・経済・社会・心理学その他

確証バイアスとは

毎日の生活の中で頻繁に起こっている代表的な心理作用の一つに確証バイアスというものがあります。

思い込みや勘違いなどと軽く思われ普段はそのまま流されることも多いのですが、この作用が強くなると犯罪やトラブルの大きな主因ともなり得るものなので、予め知っておくと良いでしょう。

とても有名な認知バイアスの一つなので、例をあげながら解説していきたいと思います。

最近の例では

典型的な例が、「血液型性格診断」です。

「血液型が性格に影響を及ぼしている」というようなある種の説を検証する際、それに合致する情報ばかりを集め、当てはまらない情報は軽視する、もしくは集めようとしない傾向のことを確証バイアス、と言います。

今回の新型コロナ問題でもたくさん見られます。

例えば「PCR検査が日本では足りてないのでは」というニュースを見てそれを一旦信じてしまうと、その説に同調する人の主張や記事ばかりに目がいってしまい、「PCR検査数を増やしても偽陰性と偽陽性もたくさん増えるので、感染率とその時の有効再生算数などとのバランスで検査を実施しなければ結果について科学的に正確な検証ができない」というような、反論する意見には目が向かなくなります。

他にもたくさん例がありますが、気をつけなければならないものとして、インターネットの検索アルゴリズムによるフィルターバブルというものががあります。

フィルターバブルの危険性

フィルターバブルとは、その人の興味のあるサイトやページが、見てる人に優先的に表示されるような検索の仕組みにより、逆に、見たくない、意見にそぐわない内容のページは弾かれしまうため、偏った情報しか入ってこなくなり、それがバブルのように膨らんでいく心理的作用のことを言います。

自分の脳だけならまだしも、スマホやパソコンにまでそのような機能が備わってしまっていると、この確証バイアスはより強力に作用してしまいます。

これは、人間の脳が理由を欲しがるから、と言われてます。

何かを知りたいという欲求と、知った時に得られる快感が欲しいから、それを埋めてくれる情報を探し、それにたどり着いた時、アドレナリンやドーパミンが出て幸せを感じるのです。

スマホによるSNSサーフィン(Twitterやインスタ中毒)もこれの典型で、つい膨大な時間を偏った情報を得るためだけに浪費してしまい、さらにそれが増幅されるという危険性を孕んでいるのです。

ザイオンス効果との融合で

一方的に偏った情報を繰り返し見たり読んだり聞いたりすることで、その情報に対し好感を抱くようになる心理的効果のことを、ザイオンス効果と言います。

これは宗教の勧誘やビジネスの場でも営業トークなどで使われる手法です。

訪問による営業をなんども繰り返すことで親近感を感じてもらい、それにより信用させ、入信させる、もしくは物を買ってもらう、などの手法です。

一昔前はよく行われてましたが、最近では減ったように思いますが、インターネット広告では頻繁に見られる広告手法です。

これが、先ほどの確証バイアスと融合するとどうなるか。

まず、

①確証バイアスにより偏った情報ばかりになり、さらにそれが

②繰り返し入ってくることによりその情報に好感を抱き、それでまた

③さらに思考の偏向性が強くなる

このような循環が起こり得ます。

傾向と対策

確証バイアス、他の例としては、

◆雨男、雨女

◆大企業なら安定してて将来も安心

◆株、投資

ただ、この確証バイアス、マイナスにばかり働くものではなく、当然、プラスにも作用します

良い例が、ベンチャー企業などで企業して成功する例です。

周りがなんと言おうが、本人は成功すると思い込んでいる場合、確証バイアスに支配されてます。反対意見は聞かず、自分の思うがまま。それにより、他人が思いつかないような発想が生まれ、仕事に活かされるといった具合です。

良い面もあれば悪い面もあるのですね。

さて、これを回避する対策ですが、

①信頼のある統計や数値データで検証すること

②人は思い込みがあることを自覚すること

 ③確証バイアスとザイオンス効果を知ること

の3つが有効です。

先ほどのコロナの例でもそうですが、テレビやインターネット、YouTubeなどから入ってくる情報が偏ってないか、別の角度や別の意見の動画や情報チャネルを持つこと等を意識すると、より見識が広がって、正しい判断ができるようになるかと思われます。

最後に

この確証バイアス、なかなか奥が深いのでなるだけ、簡素に書いたつもりが少々長くなってしまいました。

知ることで回避できるか、といえば、決してそういう訳でもないと思いますが、先入観でモノを見る癖は、なるだけ無くした方が正しく物事を見ることができるようになり、人生では得することも多い気がします。

人は、新しい情報に触れるとき、ストレスを感じます。

(遠足で、行きが長く感じるのもそのせいと言われてます)

また、未知のものに恐怖を感じる生き物です。

(新型○○ウイルスなど)

そういった性質も、この確証バイアスが働き、ザイオンス効果によって膨らんでいってしまう、大きな原因となっているのでしょう。

 

私の身近な例で言えば、

「ABO式の血液型は、血液中の糖の種類によって分けられてるので性格とは関係ない」

と分かっていても、掃除をしていないことを指摘された時、

「B型だから仕方がない」

と、つい思ってしまったこと、です( ;∀;) スミマセン

それでは

この記事を書いた人
薙野 秀貴 ナギノ ヒデキ
薙野 秀貴
お釈迦様の有名なエピソードですが、ある日弟子が「良き友を得ることが聖なる道の半ばだと思えるのですが?」と訪ねたのに対し、お釈迦様は「道半ばではない、聖なる道の全てだ」と答えたそうです。ここで言う「良き友」とは、人生上で起こる様々な苦しみや悩みから解放してくれ、同時に学びや喜びを共感してくれ幸せを気づかせてくれる存在です。それは時に上司だったり部下だったり、先生だったり師匠だったり、旦那さんや奥さんであったりするかもしれません。それをお釈迦様は人生で最も尊重しうる「友」としたのですね。 インターネットやSNSの浸透で、より早く、より膨大な量の情報、そして人へのアクセスが可能になりました。 その中から種々選択する毎日に追われ、現代は、情報化社会から選択社会になったかのように感じてしまいます。 令和が始まったそんな時代、我々も不動産という仕事を通じて、皆様にとっての「良き友」に少しでも近づくことができるよう、努力して参りたいと思っております。
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