2020-12-12

「鬼滅の刃」全巻読み終えました

やっと全巻読み終えました、「鬼滅の刃」。

今月初旬に最終巻の23巻が出ておりまして、映画の「無限列車編」からの続きを、コミック本の方で全部読ませていただきました。

久しぶりのアニメ、漫画本だったのですが、「大人が見ても面白い」と評判だったので、最初はAmazon PrimeのアニメからSTARTしました。

順序としてアニメから入ったこともあり、声優さんや世界観のようなものが予めインプットされた状態で、映画「無限列車編」後のコミック本を読んだので、イメージも湧きやすく、よりリアルに読めたのではないかと思います。

「アニメから入る」のも、是非オススメです。

ネタバレになるのであまり多くは語れませんが、名言や名シーン、たくさんありますね。

主人公の竈門炭治郎を中心に仲間が集い、「鬼」と戦っていくストーリー。

「鬼」にも過去があり、事情があり、見方によっては同情してしまう部分もあるのですが、人間社会的には正義に反する存在なので、あくまでも悪役であることが前提。

正義の側は「仲間を大切にして、力を合わせて悪に立ち向かう」という、よくあると言えばよくありがちな展開なのではないかと思います。

そしてこの悪役の「鬼」が、人それぞれ、色んなものに例えて見えてくるんですね。

例えば、主人公がイジメられっ子であれば、鬼はイジメっ子であったり、仕事をされてる方であれば鬼はライバル企業であったり、日常生活を送ってる人々に対して襲ってくる自然災害であったり、国単位であれば鬼はどこか他の国になるのでしょう。どことは言いませんが

要は、現実世界で日頃、もしくは過去のどこかで、誰もが一度は経験したような体験と重ねて見ることができるので、こういう系の作品は共感されやすく、ウケるんでしょうね。

私は個人的には、鬼が「ロシア革命後から世界に蔓延る共産主義者」にしか見えなかったのですが、 人それぞれ、置かれた環境や現実世界の出来事、関心事により作品の世界観は異なって見えるでしょう。

正解はどれということはなく、それぞれ、で良いと思います。

世の中は必ず正義が勝つようにできているのか、悪の定義はなんなのか、正義と悪の境界ってあるのか、単純に「正義 vs 悪」の図式で見た時、自分を必ず正義の側に置いていないか、実は自分は「悪」の側にいることに気づいてないことはないか、等々、考えさせられるシーンは数多く出てきます。

その他、家族のことや、幸せとは、思いやりとは、想いとは、についても深く考えさせられる場面がたくさんあり、少年ジャンプの連載だから子供向け、と単純に割り切れない内容になってるかと思います。

ちなみに作者の方は、福岡の方だそうですが、太宰府市にある宝満宮竈門神社と何か関係があるんじゃないかと、噂されてるようです。

ファンの間では発祥の地として聖地巡礼されてるようですが、この宝満宮竈門神社自体が元々、太宰府庁の鬼門除けとしてお祀りされたものだそうです。

鬼門とは北東の方向ですが、確かに旧太宰府庁から見て、鬼門の方向にあるのが分かります。

鬼除けの神社という部分、確かに作品と重なりますね。

宝満宮竈門神社の方向

そしてこの神社、修験者が厳しい修行をする場でもあるそうなので、その関係性は興味をくすぐられるところではありますが、同じ「竈門神社」と名の付く神社は、筑後市の「溝口竈門神社」と別府市の「八幡竈門神社」があるようです。

それぞれの「竈門神社」に、「鬼滅の刃」の作中に出てくる事柄と重なる部分が多いらしく、ファンの間では3つの神社全てを訪れる、という方も多いようです。

何れにしてもこれを機にお参りをして、心身ともにリセットされるといいですね。

コミック本は全部で23巻。

公開されてるアニメはコミック本の1〜7巻途中までで、そこから映画の「無限列車編」でコミック本の8巻途中まで進みます。

8巻途中以降は、コミック本のみでしか観ることができませんので、まだの方は是非!

子供から大人まで楽しめて、人間の闇の部分から光の部分まで、社会の皮肉から道徳の在り方、教育に至るまで、とても考えさせられるシーンの多い作品です!

❇︎残酷なシーンも多く、映画ではR12となってますのでご注意ください

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