2020-09-30

下落傾向の基準地価

土地の価格、今年はさすがにコロナの影響を受けたようです。

地価、下落局面に オフィス・住宅需要に変化 新型コロナ
国土交通省が29日発表した基準地価は、新型コロナウイルスの影響に伴う外出自粛や在宅勤務の普及を要因に、オフィスや住宅需要をめぐる先行き不透明感が反映された。訪日外国人旅行者の拡大が追い風となって大都市圏を中心に上昇基調にあった地価は下落に転じ、不動産市場が曲がり角を迎えている。(後略 時事通信社)

以前は7月ごろに公示地価が発表された際、「新型コロナが不動産市場に与えている影響」の記事で、価格が全体的に下落傾向であることは伝えておりましたが、先日発表された「基準地価」でも、やはりそのような結果になっていたようです。

公示地価と基準地価の違いにつきましては以下。

公示地価→毎年1月1日時点の土地の価格を国土交通省が評価・決定し、毎年3月下旬に公表されるもの

基準地価→毎年7月1日時点の評価によって各都道府県で決定し、毎年9月下旬に公表されるもの

文中、

「柔軟な働き方が広がれば、住宅地でも郊外や地方での購入を後押しする可能性がある」

とありますが、子供の学校のことや、仕事も業種によって異なりますので、すぐに影響が出ることはないでしょう。

テレワーク化が進み、業務のデジタル化が進めば、じわりじわりと進む可能性は否定できません。

何より、都会での暮らしが便利で豊か、と感じるか、地方(田舎)での暮らしがゆとりがあって幸せ、と感じるか、価値観の問題になってきますので、人々の価値観が変わるのには相当な時間がかかるとは思います。

いかんせん日本人はムラ文化ですので、特に実家でもない限りは、いきなり都会から地方へ引越しするのも、勇気がいるでしょう。
もともと宗像市出身の私でさえ、東京で20年近く暮らした後で地元に戻った際は色々ありましたので…(苦笑)

土地情報総合システム

こちらのサイトから、全国の公示地価と基準地価が閲覧できます。

どちらも不動産鑑定士などが近隣の取引状況などから算出した金額なので、大きく外れることはないでしょう。

ただ、あくまでも「その場所における土地の値段」なので、少し離れたり、不整形地だったりすると、価格が自ずと変動します。

最終的には買う側との需要と供給ですので、例えば業者による買い占めなどが横行してるようなエリアでは、土地の値段が不相応に上がって、その「売れた値段」がこれらの地価に反映されてしまうので、実勢価格と乖離してしまうことも、あり得ます。

大きく乖離した場合は採用されませんが、坪単価で数万円程度であれば見逃されてしまうので、これらの地価が現実を反映してない原因の一つにもなっているのです。

今回のコロナ禍においては、半ば強制的に不動産取引が中止されましたので、下がって当然です。


今回の基準地価について特にびっくりするようなニュースではないのですが、不動産の現金化を求めるお客様も増えているのは事実である一方、叩き売りや高買いして、後から後悔というのも嫌なものなので、タイミングについてご不明な場合は是非ご相談ください。

今朝は、波津でタチウオ3匹。

大きさは5〜80㎝ぐらいのもので、刺身と塩焼き用にサクッと調理しておきました。

タチウオは通常、沖合で船から釣るのですが、やはり海水温のせいでしょうか。

昨年に引き続き、また今年も例年にない魚が陸から釣れそうですね〜

今朝の波津海岸

一番大きいやつ

基準地価が公表されました

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