2020-09-10
内容的には昨日の記事(「将来のビジョンを」)の続きになりますが、まず現在の日本は、国際競争力においてどういう位置にいるのか、見てみますと、
【IMD世界競争力ランキング2020】
❇︎雇用、貿易、労働環境等の指標で算出した、国ごとの国際競争力
1位 シンガポール(2年連続)
2位 デンマーク(昨年 7位)
3位 スイス
4位 オランダ
5位 香港
—
10位 米国
11位 台湾
—
17位 ドイツ
18位オーストラリア
19位 英国
20位 中国
—
23位 韓国(昨年 28位)
—
34位 日本(過去最低)
これが今の日本です。
頑張っても頑張っても豊かになるわけありませんね。国際競争力が97年以降、落ち続けているので。
内訳を見てみると、
特に悪いのが○印。
要は、
仕事においては昔のやり方そのままで、政府の債務は膨らみ続ける構造
簡単に言えば、こういうことです。
現在、外国から日本に働きに来る方も、昔は「技術が素晴らしいから」とか「高い給料もらえるから」だったのが、現在は、「物価が安く治安もいいから」だそうです。
「治安が良い」のは結構なことですが、逆に言えば、「金が無いので泥棒も発生しない」のでしょうか。
技術は完全に海外流出し、SONYも東芝も、昔の威光を思えば今は見る影もありません。
「次はTOYOTAがそうならなければいいが…」と個人的には心配しているのですが、その理由は、
世界が電気自動車に舵を切っているから
です。
テスラを見れば一目瞭然ですが、国内では日産が少し争えるのみ。
航続距離でいうと、日産のリーフがフル充電で241㎞(EPAモード)ですが、テスラは350㎞(EPAモード)。新型は1000㎞とも言われます。
❇︎日産も、カタログ上は400㎞
メルセデスベンツも2022年以降は「全車種を電気自動車にする」と発表がありましたし、未だ中国でFCV車(燃料電池車)の開発にいそしむTOYOTAが、携帯電話の「ガラケー」のようにならないか、心配なのです。
思えばSONYの「ウォークマン」も同じ。
技術だけ海外に流出して、今では株主の50%以上は外国人。
これも円安株高を無理やり演出したアベノミクスの功罪ですが、同じような会社としては、オリックス、三井不動産、良品計画などがあります。
SHARPは台湾の鴻海に買収されましたし、日産も、今ではルノーが40%強出資している”外資企業”となってしまいました。
そんな大企業様の言うがままに消費増税&法人税減税を続けた結果、国民の所得は全く上がらないどころか実質賃金はダダ下がりで、可処分所得は減る一方。
アベノミクス下の、
雇用改善!
は、アルバイトのことで、女性と高齢者の社会進出を無理やり行いつつ、
最低賃金UP!
などと、およそ実体経済にそぐわない愚策を繰り返したので、日本の99%を占める中小零細企業を圧迫。
「福岡市内の繁華街も、10数年来、年々人が減っている」
と、よく耳にしますが、それが現実です。
頑張っていれば、また80年代の勢いが戻って来るかも!?
と、淡い期待を寄せる方もいらっしゃるかと思いますが、今のままを続けていたら、
100% 無い
と断言できます。
生産性が向上し、グローバルに戦える人と企業が育たない限り、日本は復活どころか没落していくばかりでしょう。
そのためには行政機構の改革や政治、選挙、憲法…
もう、無理ですねw
ガラガラポンしか無いんでしょうか。悲しい現実です。