田舎暮らし向け物件のお問い合わせがこのところ増えてきました。

庭内での家庭菜園や、普通の畑レベルの広さが欲しいという方もちらほらと。

そんな中、近日「福津市奴山」の山の麓で、広さが360坪ほどある土地が売りに出される予定です。

「福津市奴山」といえば、海までも近く、周りは田園風景の広がる典型的な田舎暮らし物件です。

「あんずの里」も近いので、野菜や肉、魚類など、基本的なものは結構ここで揃ってしまいます。ここの展望台からの見晴らしもとても良く、子どもの遊び場やスポーツを楽しめる広場も整備されてますので、都会の喧騒を忘れた贅沢な田舎暮らしができそうな立地です。

正式に売りに出されることが決まりましたらまた改めてお知らせします。

 

さて、ここ最近「売地の販売」が多くなっておりますが、これは「家のまま売るより更地にした方が好まれるから」というわけでは決してありません。

固定資産税のことを考えれば、「特定空き家」になりそうな相当老朽化した家でない限り、むしろ建物が建ってた方が有利ではありますが、一番の理由はハウスメーカーの参入が増えたから、でしょうか。

空き家のままリフォームしても価格帯が2千万円前後する家が多くなってきており、それであれば新築の方が、という方もいらっしゃるようです。

他に、コロナの影響も、多少はあるかもしれません。
ご両親を施設に預けると感染リスクがあるので、広めの土地で二世帯住宅、という方もたまにいらっしゃいます。

何にせよ、宗像市においても2025年にかけて人口がピークアウトし、それ以降は減っていくという予想になってますので、価格の下落前に早めに家や土地を処分し、不動産会社はそれらを市場で流通させるために頭を捻った結果、やや土地不足気味、になってしまっている現状があります。

以前の記事で解説した通り、昨年春の債権法の改正は、不動産売買においては買主有利になってます。

そこで売る側としてもなるだけリスクヘッジしなければならなくなり、不動産会社等に相談した結果、将来的なリスクを取るよりは、今更地にして手放した方がマシ、という結論になる傾向があるようです。

何にせよ、昭和40〜50年ごろに、国の政策により急ピッチで建てられた建物の老朽化が、近年かなりはっきりして来たので、「契約不適合による責任」の幅をできるだけ小さくするためにも更地で売る、という点は共通しているようです。

お客様とお話ししても、その点、ご納得される方が多いのですが、売ることばかりでなく、駐車場などとして運用する、という方法もあります。

その記事が昨日の「土地を駐車場として有効活用」です。

処分は、売るばかりでなく、このように活用することで、文字通り「活きる」こともあります。

日本では2008年頃より微妙ですが人口減少に転じております。

それでも車の保有台数は8000万台前後で頑張ってます。

一般財団法人 自動車検査登録情報協会より

これから先、地方では空き地や空き家の増加に伴い、駐車場も徐々に増えてくるかもしれません。

ご所有の不動産の処分に際し、売るばかりではなくそれを使った運用も、費用対効果を考えれば功を奏するかもしれません。

何かとお金のかかる今の時代、そういった固定収入を得る方法も、考えてみてはいかがでしょうか。

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