2020-07-05
自然災害と人災
昨晩から雨が降り続いています。
都会の密集地ではウイルス、地方では大雨による河川氾濫。
さらに地震によるリスクは全国どこでもという日本列島でありますが、これは今始まったことではなく、多かれ少なかれ、太古の昔から続いてることなのでしょう。
さらに、意外と忘れられている火山によるリスク。
約2万9千年前、今では鹿児島湾全体を覆う「姶良カルデラ」の大噴火では、四国より西側の旧石器人は死滅したそうです。
この時、東京でも10センチほど、東北でも2〜3センチほどの火山灰が降り積もったそうですが、火山灰というのガラス繊維が入っているので、肺に入るとそれらが突き刺さり刺激することで咳が止まらなくなり、アスベスト同様、珪肺や肺気腫、心不全を引き起こします。
火山灰というのは、その中に火山砕屑物が入っているので、ただの灰とは違います。
現代であれば、3センチの降灰で車が走れなくなり、10センチともなると送電線もショート。ジェットエンジンもかからなくなり、住宅の屋根も崩壊するそうです。
さらに、約7300年前、鹿児島湾南方の屋久島付近「鬼界カルデラ」の噴火では、九州四国に数メートルの火山灰をもたらし、当時の縄文人を死滅させたそうです。
九州というのはそこから約1千年ほど無人島だったらしく、その後アジアや朝鮮半島の方から人や文化が流入してきて、新たに縄文文化が築かれたと考えらえているそうです。
九州人の顔つきや人柄が、他の日本の地方と比べて違和感を感じるのは、それが原因ではないかと私は密かに思っていますが、長い歴史の中で人や文化が入り乱れるのは日本に限ったことではないので、そういうこともあり得るでしょうね。
何れにしても、鬼界カルデラの大噴火以前、縄文期でもっとも温暖化していた時期に栄えていた海洋文化を壊滅させた火山の威力、凄まじいですね。
当然、当時も台風や地震、ウイルスによる災害は頻発していたはずで、そのような自然災害と向き合って日本人は知恵を出し合い、協力し合うことで生きながらえてきたのでしょうね。
アメリカでは自分の身は自分で守る。
日本では地域住民が一体となって身を守る
これが行き過ぎると、「村八分」「自粛警察」となるわけですが、そもそも監視し合い、寄り添うことで災害危機を乗り越えてきた遺伝子なので、ある程度は仕方がないのかもしれません。
次から次へと自然災害に見舞われておりますが、それらを乗り越える力を、先人達が残してくれているはずです。
今週は、梅雨前線が週の前半は南九州、後半で北上してきます。
ハザードマップに頼らず、大きな河川周辺の方は特に是非お気をつけください。
「密集が〜」などと言わず、避難所への避難は危険が迫る前に行うよう、心がけましょう。
さて、都知事選が終わりました。
都知事選、小池氏が圧勝 歴代2位の366万票 新型コロナ「第2波に備え」(時事通信)
各候補者の主張はある程度は把握していたのですが、そもそも主張しても実行しない政治家がほとんどですし、勝敗はやる前から決まってたようなものなので、こちらのブログでも特に取り上げませんでしたが、小池さん、圧勝だったようですね。
経歴詐称疑惑や「7つのゼロ」など、疑問符だらけの都知事さんですが、どうしてまともな人が出てこないのでしょうね。
都知事選というのは、特に議連などの政治力が影響を及ぼすように思うのですが、お笑い芸人のような立候補者が多かったり、明らかに売名に利用していたりと、ふざけたような選挙になりがちです。
私も20年ほど東京にいたのでよく分かるのですが、「東京でやることは日本中から見られている」という意識が強いからなのでしょうか、変な意味でSHOW化してしまってます。
地方の知事さんの方がよほどまともですが、それでも大阪や愛知は、ちょっと変ですよね。都会に行くほど、変わり者が首長になっている構造の究極が「総理大臣」なのでしょうか。
そもそも、政党助成金、小選挙区、企業献金などなど、日本の選挙制度そのものが、あまり民主的でないように感じますが、いかがでしょう。
小池さんの2期目が相応しいかどうかはさておき、民主主義という、一見平等で公平に見える制度も、メディアを悪用すれば、宗教のようにどうにでも解釈を変更し、それにより大衆を洗脳できます。
これこそ本当の災害。
こんなこと繰り返してたら、火山の噴火前に沈没してしまいそうです。。