2020-06-14

今年の夏もやってきます

昨夜の宗像市は蒸し暑い夜でした。

一日3回ぐらいシャワーを浴びてる気がするのですが、今からこの暑さ(*_*);

アメリカ海洋大気庁によると、今年は75%の確率で、観測史上もっとも高温の年になるとか。。

ここだけではなく、イギリスの機関でも50%の確率で、あのNASAも60%の確率で、今年は観測史上もっとも高温になると予測しているそうです。

ちょっと微妙な確率ではありますが…

ただ、今年に入り、これまでの1〜3月でも世界各地で史上最高気温を塗り替えた地域が多発したらしく、例えば、3月に関して言えば、地球全体で史上最高気温、だったそうです。

思い返してみると、日本でも冬らしい冬という感じはなく、コロナ騒動が始まる3月中旬頃にはかなり暖かくなってましたね。

今年の日本の夏はどうなるんでしょうか。

プール系の施設はほぼ営業自粛。飲食店も徐々に再開はしてますが、まだ時短や席と席の間を空けながらの遠慮がちな営業で、宗像ユリックスでも各種イベントは軒並み中止。

それでも人間は生きていかなければならないので、電気代かかるわ、水道代もガス代もかかるわで、収入は止まっているのに支出は相変わらず…という状態で、夏を迎えることになりそうですね。

政府の支援にも期待したいところですが、中抜き問題(実際に行われていたかは別として)や第2波の懸念も囁かれる中、不安はなかなか払拭されそうにありません。

自粛警察「執拗すぎる相互監視」を生む根本要因

新型コロナウイルス感染症拡大に伴って、日本で「自粛警察」が広がった。市民の相互監視とも言えるこの状況に警鐘を鳴らす声も多いが、戦前との比較で危惧を表明する専門家がいる。近代日本の軍事史に詳しい埼玉大学の一ノ瀬俊也教授がその人だ。

「かつて太平洋戦争を遂行させるために作られた『隣組』と共通するところがある」。戦後75年を迎えようとしてもなお、人々の意識が変わっていないという。その核心は何か。一ノ瀬教授に聞いた。

(前略)
「隣組では、戦争を批判するような発言を住民が聞きつけて、憲兵や特高警察に密告する行為はよく見られました。今と共通しているのは、通報する人たちが『お国のため、全体のために』と考え、よかれと思ってやっている点です。いわゆる自粛警察をやっている人たちはそれが行きすぎて、個人の自由や人権を損なう事態を引き起こしている。そのへんがかつての隣組と共通している。『お国のため』という大義名分を得て、人権弾圧などがエスカレートしていくわけですね」(後略 東洋経済オンライン)

面白い記事ですので、是非読んでいただきたいのですが、ビスマルクの有名な言葉で、

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

というのがあります。

よく耳にする言葉ですが、ビスマルクというのは、ドイツ帝国の初代宰相。1871年の「ドイツ統一」を為した人物として世界史などで出てくる名前です。

この意味は、

賢い人は先人の行っていたことや実際にしたこと、経験したことをを参考にして行動するが、愚かな人は、自分のみの経験や知識に頼って行動して失敗する

このような感じでしょうか。

上の記事の一ノ瀬教授が仰ってることもまさにこれで、日本が戦時中「お国のために」としてやった行動がエスカレートしたり、関東大震災時に自警団を作って治安維持を図ったところ、それが人種差別や虐殺に繋がったりと、一人一人は清廉潔白な志を持って行動しているのですが、それが集団となると合成の誤謬によりあらぬ方向に向かってしまった、という歴史上の経験があるのです。

色々記事でも触れてきましたが、私は、「コロナ」に関する問題で、最も大きなウェイトを占めるものの一つが「自粛警察」だと思っています。

個人的に「ムラ文化(仲間はずれ文化)」が嫌いだからという理由もありますが、戦時中や関東大震災の時でもこのようなことがあったんですね。

一ノ瀬教授によると、

「江戸時代の五人組、十人組という住民の扶助組織の仕組みが「隣組」へ引き継がれ、戦後は「町内会」「自治会」という形で残った

のだそうです。細かく組織を細分化して相互に扶助する仕組みを作ることは、良い面もあるのですが、逆に特定の誰かを「ムラ八分(仲間はずれ)」にして、さらにみんなで彼らを攻撃するという負の側面も付きまといます。

日本だけのものではなく、ドイツのユダヤ人問題でも、善良な市民までもユダヤ人を見つけたら警察に密告する、ようになりました。

最近アメリカで起こった暴動もそう(ANTIFAによる云々は置いといて)。

良くするためにみんなが相互に協力し合ってるはずなのに、

自分は仲間はずれになりたくないから
自分は正しい行動をしていると認められたいから
自分は生き残りたいから

このような理由で、合成の誤謬が生まれてるのだと思うのです。

子供で言えば、「いじめ」もそう。

そこに、「うわさの法則とは」でも書きましたが、事の重要さに証拠の曖昧さが掛け合わさることで噂が無限に広がり、結果、誰かをムラ八分にして攻撃をするという「社会的分断・差別的いじめ」が社会に蔓延るのだと思います。

歴史に学ぶとするのであれば、それは虐殺という地球上、最も哀れで愚かなことにも繋がりかねないので、みんなが自粛し経済は停滞。

プールがコロナとどうのような因果関係があるのか、はっきりと分かりもしないのに、「それ」を恐れてみんなが連鎖的に自粛。

別に私がプールに行きたいわけでも、ウォータースラーダーに乗りたいわけでもないのですが、大事なことは、自粛ではなく、個々人の予防だと思います。

無症状感染者が数多くいる以上、感染拡大を防ぐことは無理。

それなら感染して耐性を得た方が良い(早い)のでは?
いやむしろ人類はこれまでそうしてきたのではないか

という意見さえあります。

とは言え自粛に一定の効果はあることは否定しませんが、全面的な「経済自粛」までは明らかに必要なかったはずです。

コロナ収束に自粛は関係なかった、大阪の専門家会議で明言

大阪府が6月11日、緊急事態宣言が解除されてから初めての「新型コロナウイルス対策本部専門家会議」を実施。ここで、「大阪大学 核物理研究センター」のセンター長・中野貴志教授が、「感染拡大の収束に外出自粛や休業要請による効果はなかった」と明言した。

(中略)これらの議論のなかで「自粛要請の不要論」について、座長である大阪大学の朝野和典教授は、「例えば東京では接待を伴う飲食というのがクラスターを作っているのが事実。クラスターを作らせないという意味での休業は有効で、次の波が来たときもやる必要がある」と説明。 その一方で、「むしろ重症化させないような方策もあるべき。高齢者、基礎疾患のある人を逆に隔離する方策もあるべきじゃないか、ほかの人たちよりもより強く自粛、外出をやめていただくというアラートを出す必要もある」という意見も。(Lmaga.JP 岡田由佳子 )

結果論として、これまで様々な検証がなされてきた中で必要な対策の選択肢を持ちつつも、災害は人災により被害が拡大することも想定しながら、今後の夏の災害やコロナによる第2波にも備えたいものです。

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