倒壊の恐れがある「ブロック塀」が、ちょこちょこ見受けられます。
だいぶ前にも記事にしたことがあるのですが、本日は実際どのようなブロック塀が危険なのか、修理するにはどのくらい費用がかかるのか、補助金等の適用条件やその額について、重複する部分も含め再度説明したいと思います。
と申しますのも、最近、中古売家の売買をする際、ブロック塀の費用が計算されてないケースが、間々見受けられるからです。
前回投稿した記事も併せて読んで頂けると幸いです。まだブログが不慣れな頃の私の文章がとても読み苦しいかもしれませんが…m(_ _)m
復習の意味も含め、倒壊する危険性が高いブロックの特徴は以下です。
①傾きがある
専門機関による調査が確実ですが、目視でも確認できます。少しの傾きが見られる場合、ちょっとした揺れ(地震、大型車の通行など)でそのまま倒壊する危険性があります。
②ひび割れ
目視で確認できます。塀の向こうが見えるほどの日々の場合は、大変危険です。その際、鉄筋が通ってるか否かの確認もしておきましょう。(鉄筋が通ってない場合は、さらに危険度が増します。)
③高さと厚さ
ブロックの厚さについては一般的に10cm~15cmまでのものがよく使われておりますが、全国建築コンクリートブロック工業会では、12cm以上のものを推奨しています。
12cmのもので高さは2m以下、15cmのもので2.2m以下が望ましいとされてます。
④鉄筋が通っていない
建築基準法では「9mm以上の鉄筋を、80cm以下の間隔で縦横に配置する必要がある」とされてますが、築年数の古い建物の場合、鉄筋が通っていないブロック塀が使われていることが間々あります。外からでは確認ができないので、確認したい場合は必要に応じ、専門業者へ依頼するのが良いでしょう。
⑤ブロック塀の基礎が無い
こちらも建築基準法で高さや厚さなどが数値で決められておりますが、素人が外から確認するのは難しいので、専門業者へ点検を依頼するのが良いでしょう。
⑥耐用年数を過ぎている
一般的にブロック塀の耐用年数は30年と言われてます。ただ、高さや厚さ、作りによっても異なりますし、地震の有無でも大きく変わってきますので、その「年数」だけで判断するのは危険です。目視や業者等に依頼して、逐一確認する必要があります。
実際にブロック塀の作り替えを行う際の費用について、撤去については1㎡あたり5,000~10,000円、工事費用はブロック代約10,000円/㎡ + 工事代7,000~15,000円/㎡ぐらいが目安です。合計すると1㎡あたり2万円〜3万円前後、廃棄処分で数万円〜、プラス人件費がかかります。大きさにもよりますが、一面全体で数十万円〜100万円以上かかる場合もあります。
震災などの影響を受け、各自治体では撤去等に関する補助金があります。
宗像市では「ブロック塀等撤去費補助金」というもので、要件は「道路に面している高さ1m以上のブロック塀等」となります。
対象となる工事は、
- 補助対象となるブロック塀等の全てか、一部を撤去するもの
- 補助対象となるブロック塀等の撤去を施工業者に委託して行うもの
- 市職員が行う診断カルテの診断で、40点未満のもの
- その他、災害時に安全上支障があると認められるもの
- 対象にならない場合もありますので、必ず工事着手前に相談してください
<以上 宗像市HPより>
補助される金額は、
工事費の二分の一か、限度額109,000円のいずれか低い額
最低でも109,000円ということなので、10㎡前後で30万円かかった場合は、109,000円の補助金が出る、ということになります。
受付期間は、
令和5年4月3日(月曜日)~令和6年1月末まで
となってますが、こういう補助金は「予算の範囲内」という制限が設けられてることが多いので、なるだけお早めにお申し込みされると良いと思います。
申請方法やお問い合わせはこちら↓
というわけで、前回の記事と重複する部分もありますが、倒壊するブロック塀の特徴や、工事にかかる費用、補助金について簡単に説明いたしました。
実際に工事を行う前に、「そのブロック塀の所有権」については、よく確認しておく必要があります。
一般的には境界票で分かる場合もありますが、後々のトラブル防止のため、必ず隣地の方と協議のもと、所有権の有無、費用負担の割合などを事前に確認しておきましょう。
人への被害はもちろんですが、駐車場内や道路上での車等への被害、家への被害など、甚大な被害を被ることが多い「危険なブロック塀」について、今一度ご確認ください。