2022-01-06
2022年、新年あけましておめでとうございます。不動産業者は毎週水曜日が休みのところが多いのもあり、仕事始めが本日6日から、という会社さんも多いのではないかと思いますが、有難いことに弊社は年末年始もお客様からのご依頼を承っておりましたので、なかなか正月の雰囲気が味わえない年末年始となりました。
基本的に年中無休なので何か特別なこともないのですが、初詣は日にちをずらして宗像大社へ行ってまいりました。
「初詣」は、年内の行事でも懐かしい「日本」を感じることができる数少ない機会でもあります。出店も多く、平日で曇りがちな天気にも関わらず、大変賑わっておりました。
この「初詣」、元々は大晦日の「除夜詣」と、元旦の「元旦詣」に分かれてたそうですが、それが明治以降、交通網(主に電車など)の発達とともに「元旦詣」のみとなっていったそうです。
不動産業界も同様で、特に行動経済成長期は鉄道網に沿って、その沿線で大きな大規模開発が行われ、住宅供給がなされてきた歴史があります。
人口も増えておりましたので、高まる需要に合わせる格好で、住宅街が形成されその周囲に店舗なども出店していったんですね。
ちなみに、なぜあんなに人口が増えていったかというと、もちろん戦争特需からの好景気(行動経済成長)もありますが、この時期、婚姻率がとても高く、子供の数が爆発的に増えていきました(ベビーブーム)。
ではなぜ婚姻率が高かったのかというと、それは明治民法下での家父長制の名残からあった「お見合い制度」が大きな役割を果たしてます。この半ば強制マッチングシステム、実は人口を増やすという意味ではとても効率的でして、日本人は元来自己主張が弱く、自分からアピールする事が苦手な国民性ですので、周りから押し勧められると繋がってしまうんですね。欧米の方であれば信じ難いようなマッチングシステムかも知れませんが、日本人は文化的にぴったりだったんでしょうね。
そしてこの当時、生産力が労働者人口に比例する部分が大きかったので、人口が増えるとそのまま生産性が上がるという側面もあり、経済成長率が10%までも達しています(バブル期)。
ところがその後、欧米型の株主優先資本主義が中曽根内閣以降、どんどんと取り入れられ、日本型資本主義は崩壊。所得は伸び悩み、中間層が消え、格差は広がり、1998年以降、ずっとデフレが続いているのです。
最低賃金のアトキンソンの指摘と各国GDPの20年間の推移比較より
GDPの成長率は、OECDで日本だけ低迷。それでいて税金は上がる一方。
そうしないと国が借金で破綻する〜
というのが嘘ということもバレてるにも関わらず、緊縮財政がこれからも推し進められようとしてます。そこに来て、アメリカのインフレに引きづられる格好でコストプッシュ型インフレが日本国内においても見られ、生活をさらに逼迫。30兆ほどあるデフレギャップを埋めるような補正予算も組まれまず、それでもまだまだ国民負担は上がる時はすぐ、下がることはない、という状態が今の日本ではないでしょうか。
絶望的なことをたくさん書いてしまいましたが、
今やるべきは「身を切る改革」ではなく、緊縮財政から脱却し、政府が生産資産(固定資産、資本、労働力)への投資をし、経済成長することで安全保障を確保すること、なのではないでしょうか。
私が総理大臣になれば即やるんですが、なったらなったで、他のことをやらされるんでしょうね。それが戦後レジームというやつでしょうか。未来への悲観や過去の後悔はせず今を精一杯生きる、今年はそういう年にしようかと思っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m